2019年10月15日(火)2022FIFAワールドカップカタールアジア2次予選。日本代表はアウェーの地ドゥシャンベ、セントラルスタジアムにてタジキスタンとの1戦に挑みました。
タジキスタン代表は2019年現在に発表されているFIFAランキングでは115位。同ランキングで31位の日本代表はタジキスタンとは過去2回対戦し、2勝0分0敗で12得点し0失点と勝ち越しています。下馬評では日本優勢な見方が強いですが、アウェーの地では何度も苦しんできた過去があり今回も同様に油断はできません。
(FIFAランキング参照:FIFAランキング.net)
試合詳細
10日に行われたモンゴル戦では6-0と快勝し、勢いがある日本代表。守りの要となる富安選手の負傷離脱というアクシデントに見舞われただけに代役に抜擢された植田選手に期待が高まります。得点を取ることも勿論ですが、無失点でアウェーでの1戦をいかに乗り切れるかも重要になるでしょう。
21:15キックオフ!
前半5分
酒井選手が右サイドをオーバーラップ、高い位置から右足でクロスを送るも南野選手のヘッドは枠外れる。
前半14分
中島選手の右CKを吉田選手が右足でダイレクトボレー。しかし、GKの好セーブに阻まれる。
前半24分
前がかりになる日本に対しタジキスタンのショートカウンターが強襲。PA左で受けたイーソン・パンシャンバ選手が左足を一閃、しかしこれを権田選手がビッグセーブ。
前半31分
中島選手の右CKから吉田選手がフリーで打点の高いヘディングシュートを打つも枠の右に外れる。
前半45分
中島選手と鎌田選手のコンビネーションから左サイドを突破し、中央でフリーで待つ南野選手へ正確なクロス。南野選手のドンピシャヘッドが炸裂もまさかのGK正面。前半で一番のビッグチャンスだっただけに悔やまれる。
前半終了、AT2分
前半のまとめ
慣れない人口芝とタジキスタンの組織的な守備ブロックに苦戦。前がかりになり押し込む展開もありましたが、シュートで終われないプレーに終始し、高い位置でのロストが増えショートカウンターの恰好の餌食に。日本のポゼッションに臆せず前線に人数をかけるタジキスタンの猛攻をギリギリで防いだ形となり、アウェーの雰囲気の恐ろしさを感じさせる前半でした。
後半キックオフ!
後半4分
セカンドボールを拾った鎌田選手がドリブルで運び、PA内で右斜めに動き出した南野選手にパスを通すもシュートのタイミングを逃し、クロス。これをGKがキャッチ。
後半8分
左サイドで中島選手が右足でインスイングのクロス。ファーでマークを上手く外した南野選手が頭でしっかりと合わせ、ゴールを叩き込む。ゴール!
後半11分
右サイドをオーバーラップした酒井選手がワンタッチで得意のアーリークロス、これに南野選手が右足でギリギリ触れてゴール左隅に吸い込まれる。立て続けに得点し追加点をゲット!
後半18分OUT 中島翔哉→IN 浅野拓磨
後半24分
アリシェル・ジャリロフがPA内右で吉田選手を切り返しで振り切り、フリーで左足でシュート。しかし、GK権田選手が正面でこれを落ち着いてキャッチ。
後半35分 OUT 鎌田大地→IN 永井謙佑
後半37分
右サイド高い位置から酒井選手が右足でファーに丁寧なクロス。後ろから走りこんだ浅野選手がヘディングで合わせ3点差に!
後半42分 OUT 南野拓実→IN 久保建英
試合終了 3-0で日本代表勝利!
後半のまとめ
前半に精彩を欠いた日本代表でしたが、後半はタジキスタンが前半のテンションを維持できず、運動量と強度の低下が徐々に目立ち始めました。テンポよく1点目がとれると、日本を苦しめた組織的な守備は崩れてしまい終始日本のペースになり、結果的には後半で3得点。攻撃陣は良い結果を出すことが出来ました。
スターティングメンバー
▼GK
12 権田修一
▼DF
DF 5 長友佑都
DF 22 吉田麻也(Cap)
DF 19 酒井宏樹
DF 2 植田直通
▼MF
MF 7 柴崎岳
MF 13 橋本拳人
MF 10 中島翔哉
MF 9 南野拓実
MF 21 堂安律
▼FW
FW11 鎌田大地
ベンチメンバー
GK 1 川島永嗣
GK 23 シュミット・ダニエル
DF 16 室谷成
DF 3 安西幸輝
DF 4 畠中槙之輔
MF 8 原口元気
MF 6 遠藤航
MF 17 久保建英
MF 20 板倉滉
FW 15 浅野琢磨
FW 11 永井謙佑
試合前
10月13日(日)、試合が行われる現地タジキスタンのピッチは慣れない人工芝、またタジキスタンは日本よりも乾燥した気候ということもあり、アウェー戦に向けて身体の適応を図りながら最終調整を行なっています。アウェーの環境について語っている吉田選手のコメントをご紹介します。
「タジキスタンは多少乾燥していますが、とても暑いわけでも、寒いわけでもないですし、人工芝のピッチも想定の範囲内で試合に向けた準備を進められていると思います。勝たなければいけない試合ですが、長時間の移動や慣れない環境ということを考えれば、いろいろと気をつけなければいけない点はたくさんあるので、試合が終了するまで気を抜かずにやっていくだけです。ただ、アウェイだからといって気にしすぎることなく、試合に臨みたいと思います。」
(試合前コメント参照:JFA.JP)
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◆バックナンバー
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・中島翔哉選手・鈴木武蔵選手の出身チーム紹介!
・塩谷選手の出身チーム紹介!
・大迫勇也選手・南野拓実選手・原口元気選手の出身チーム紹介!
・堂安律選手・権田修一選手の出身チーム紹介!
・冨安健洋選手・遠藤航選手の出身チーム紹介!
・乾貴士選手・室屋成選手の出身チーム紹介!
・長友佑都選手・武藤嘉紀選手の出身チーム紹介!
・吉田麻也選手・柴崎岳選手の出身チーム紹介!
・山中選手・原口選手・中島選手の出身チーム紹介
・酒井宏樹選手・冨安健洋選手の出身チーム紹介!
・堂安律・大迫勇也・南野拓実選手の出身チーム紹介!
・南野・伊東・川又選手の小~高時代出身チーム紹介!
最後に
タジキスタンとの厳しいアウェーでの1戦を無事勝利した日本代表。勝ち点3を獲得できた日本ですが、前半はアウェーの雰囲気にのまれてしまい厳しい戦いとなりました。モンゴル戦の圧勝劇で忘れかけていたW杯予選の恐ろしさを垣間見る展開もみられましたが、結果的には連勝という形でW杯最終予選に向けて着実に勝ち点を積み上げました。日本代表の次戦は11月15日アウェーでのキルギス戦になります。アウェーでの連戦となりますが、期待していきましょう。