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1回戦から激アツの組み合わせ!インターハイ女子全国大会 代表16チームの全国までの軌跡

高校年代の夏の祭典、インターハイ。全国高等学校総合体育大会の別名で、冬の高校選手権と同様に大きな注目を浴びる大会です。

2021年度の女子サッカー競技は「1回戦から激アツ!」と大きな話題を呼んでいます。
2019年度インターハイ決勝と同一カードとなる十文字(関東第1代表・東京)vs日ノ本学園(関西第2代表・兵庫)を始め、激戦必至の対戦カードが目白押し!

出場16校の全国大会までの軌跡を追いながら、1回戦のみどころを紹介します。

目次
2021年度 全国大会概要
2019年度の決勝と同一カードも 注目校同士が早くも激突!
トーナメント表はこちら!
代表16チームのエリア分布はこちら!全国大会までの軌跡『47都道府県まとめ』

2021年度 全国大会概要

インターハイ女子サッカー競技の概要は以下の通りです。

日程

2021年8月18日(水)~22日(日)
1回戦:8月18日(水)
2回戦:8月19日(木)
準決勝:8月21日(土)
決勝:8月22日(日)
閉会式:8月22日(日)

会場

競技方法

・トーナメント方式による。
・試合時間は70分(35 分ハーフ)とし、ハーフタイムのインターバルは原則として15分間とする。勝敗が決しない場合は、ペナルティーキック方式により次回戦進出校を決定する。
但し、決勝においては、20 分(10 分ハーフ)の延長戦を行い、なお勝敗が決しない場合は、ペナルティーキック方式により優勝校を決定する。
・3位決定戦は行わない。

大会要項抜粋(参照サイト:北信越総体2021公式サイト)

2019年度の決勝と同一カードも
注目校同士が早くも激突!

2021年度の組み合わせは1回戦から注目のカードが目白押しとなりました!
対戦カードごとに出場16校の全国大会までの軌跡を振り返ります。

シード校

各シード校は前回、2019年度大会で上位4位までの結果を出したチームの地域に割り当てられます。

2019年度大会優勝(十文字高校:東京都)の所属地域:関東
2021年度 関東大会優勝の十文字高校東京都

2019年度大会準優勝(日ノ本学園高校:兵庫県)の所属地域:近畿
2021年度 近畿大会優勝の大阪学芸高校大阪府

2019年度大会第3位で準優勝校と対戦(鳴門渦潮高校:徳島県)の所属地域:四国
2021年度 四国大会優勝の鳴門渦潮高校徳島県

2019年度大会第3位で優勝校と対戦(聖和学園高校:宮城県)の所属地域:東北
2021年度 東北大会優勝の常盤木学園高校宮城県

大会要項参照(参照サイト:北信越総体2021公式サイト)

1回戦対戦カード

(関東①)十文字 vs 日ノ本学園(近畿②)

2019年度の決勝との同一カードが早くも1回戦から見られることとなりました。

十文字(関東第1代表、2019年度インターハイ優勝)は東京都予選決勝で修徳高校との死闘を繰り広げ、PKで勝利し、関東大会出場権を獲得。星槎国際(神奈川)、日本航空(2021年度関東第3代表、山梨)に勝ち切って決勝に進出、前橋育英(2021年度関東第2代表、群馬)を1-0で破り、関東大会での優勝、関東第一代表の座を手にしました。

日ノ本学園(関東第2代表)は、過去のインターハイでは4回の優勝(2012,2013,2015,2017年度)、2回の準優勝(2018,2019年度)の実績を持つ兵庫の強豪校。兵庫県予選では4試合負けなし、合計53得点、失点わずか1点という圧倒的な強さで優勝し、近畿大会への出場権を獲得しました。近畿大会では大阪学芸に惜しくも敗れ準優勝となりましたが、関西第2代表として、全国出場での躍進に期待の声が寄せられています。

(東海②)豊川 – 帝京長岡(北信越)

豊川愛知予選準々決勝からの出場。確実に勝ち切って優勝まで駆け上がり、東海大会に進出、各府県代表4校によるリーグ戦で2位に入り、全国に名乗りを上げました。東海大会での戦績は2勝1敗。東海第一代表の藤枝順心には敗戦を喫しましたが、帝京大可児(岐阜)、高田(三重)に勝利しました。

帝京長岡新潟予選準決勝からの出場チーム。決勝戦では、開志学園JSCとの接戦を3-2で制し、優勝しました。北信越5県の代表が揃う北信越大会では、準決勝で佐久長聖(長野)、決勝で福井工大附(福井)を破って優勝。北信越代表校として、全国への切符を手にしています。

(東海①)藤枝順心 – 日本航空(関東③)

藤枝順心は言わずと知れた静岡の強豪校。インターハイでは2016年度大会優勝、2017年度大会では準優勝しています。2020年度選手権全国大会で、岡山作陽に3-0で勝利し、2019年度大会に続く2連覇を達成したことは記憶にも新しいでしょう。
2021年度静岡県予選では、磐田東を5-0で破り、9連覇を達成。東海大会での各県代表4校によるリーグ戦でも圧倒的な強さを見せつけ、8大会連続、8度目の全国出場を決めています。

日本航空山梨予選で優勝。帝京第三高校との決勝を3-1で制し、関東大会にへの出場を決めました。
1回戦で宇都宮短大附属(栃木)を5-0で破って準決勝に進出。十文字(東京)との準決勝では1点差で惜敗するも、攻守に渡る粘り強さを見せていました。
全国大会のかかった3位決定戦では、南稜(埼玉)に8-0で勝利。関東第3代表の座を獲得し、全国に名乗りを上げました。

(九州①)東海大付福岡- 鳴門渦潮(四国)

東海大付福岡は、福岡予選には、第1シードで準々決勝から出場しました。初戦の西日本短大戦は17-0、準決勝 福岡海星女子戦は10-0と大量得点で勝利。迎えた決勝戦では福岡女学院を4-1で破って優勝、九州大会へと駒を勧めました。九州大会でも、柳ケ浦(大分)、秀岳館(熊本)との試合に勝ち切って、決勝に進出。大接戦となった神村学園との大一番は、1-0で勝利。
見事優勝を掴み、全国大会出場権を手にしました。
※福岡大会は九州高校総体サッカーライブ配信特設サイトで試合動画をご覧いただけます。

鳴門渦潮は、徳島予選の準決勝から出場。2試合合計33得点、無失点という圧倒的な強さで優勝し、四国大会に進出しました。
四国大会では、済美(愛媛)を18-0で下して決勝に進出。四学香川西(香川)との激戦に1-0で競り勝ち、全国大会の切符を手にしました。
※徳島大会は四国高校総体LIVE配信特設サイトで試合動画をご覧頂けます。

(東北①)常盤木学園 – 前橋育英(関東②)

常盤木学園はインターハイ2012年度大会準優勝、2018年度大会では優勝を成し遂げた宮城の強豪校。
2021年度宮城予選で、東北生活文化大高聖和学園仙台大明成 を破って優勝しました。
東北大会は、準決勝からの出場、八戸学院光星(青森)を8-0で破って決勝に進出しました。尚志(福島)との決勝で4-0の勝利を収め、東北女子の頂点に立ちました。

前橋育英高は、群馬予選で、高崎女子(5-0)、関学附(5-0)、市立太田(5-0)を破って群馬を制し、関東大会に駒を勧めました。
関東大会では、鹿島学園(茨城)に2-0、南稜(埼玉)に4-0で封じ、十文字との決勝を戦いました。結果は0-1の惜敗でしたが、ポジショニングの良さと球際の強さが光りました。

(九州②)神村学園 – 福井工大附福井(開催県)

九州第2代表の神村学園は、2019年度選手権全国大会準優勝の実績を持つ、鹿児島の強豪校。
鹿児島予選では、鹿屋女子(20-0)、鳳凰(3-0)を破って優勝、九州大会に進出しました。
九州大会では、都城聖ドミニコ(宮崎)に4-0、鎮西学院(長崎)に5-0と勝ち進み、東海大付属福岡との決勝を戦いました。結果は1-0の惜敗でしたが、粘り強い闘志は全国の舞台でも発揮されることでしょう。
※鹿児島大会は九州高校総体サッカーライブ配信特設サイトで試合動画をご覧いただけます。

福井工大附福井は2021年度インターハイが福井県開催のため、開催枠での出場が決まっていました。
しかし、インハイ北信越大会2019年度準優勝、2018年度優勝(全国大会出場)、冬の選手権全国大会常連校であることなど、実績も伴っています。
2021年度北信越大会では、高岡商業高校(富山)を7-0で破り決勝に進出、準優勝となりました。

(東北②)尚志 – 北海道大谷室蘭(北海道)

尚志インハイ福島予選で、磐城桜が丘(18-0)、桜の聖母学院(4-0)を破って優勝。
駒を進めた東北大会は、準決勝からの出場。専大北上(岩手)を3-1で封じて勝ち進み、常盤木学園との決勝を戦い、準優勝しました。
尚志は2020年度選手権福島予選で初優勝を成し遂げ、同年の東北大会に進出するも、全国大会出場は果たせませんでした。
2021年度は、東北第2代表として全国への切符を掴み取りました。全国に臨む意気込みは、一際大きなものではないでしょうか。

北海道大谷室蘭は、12校によるトーナメント戦となる2021年度北海道予選に2回戦から出場。帯広北に23-0、準決勝 札幌東商業戦では10-0と、大量得点で勝ち上がり、文教大明清との決勝を戦いました。
2019年度北海道予選では、北海道大谷室蘭文教大明清に1-3で敗れ、全国出場を逃しています。
悔しさをバネに挑んだ2021年度の決勝は、2-0で勝利。全国大会でも熱い闘志を見せてくれることを期待しています。

(中国)岡山作陽 – 大阪学芸(近畿①)

近畿大会の優勝は大阪学芸
大阪予選準決勝で大商学園(2019年度インハイ全国出場)にPKで競り勝ち、決勝では大阪桐蔭を2-0で制して激戦区の大阪女子の頂点に立ちました。
近畿大会で女王、日ノ本学園を2-0で破って全国大会に名乗りを上げた大阪学芸は、2021年度インターハイの第2シードとしても注目を集めています。

対するは2016年度インターハイ準優勝校、中国代表の岡山作陽
2021年度岡山予選では大会9連覇を成し遂げ、中国大会に駒を勧めました。中国大会は準決勝からの出場。
山口代表の高川学園を10点差で破り決勝へ進出。広島代表AICJとの決勝戦では一進一退の攻防の末、2-1で勝利。全国大会での活躍にも期待が寄せられています。

トーナメント表はこちら!

参照サイト:JFA.jp

大会結果はこちらから!

【優秀選手、各賞追記】2021年度 全国高校総体女子サッカー競技大会(女子インターハイ)@福井 神村学園が延長戦を制して初優勝!

代表16チームのエリア分布はこちら!
全国大会までの軌跡『47都道府県まとめ』

2021年度の出場16校の分布は以下のようになっています。

北海道:1、東北:2、北信越:1、関東:3、東海:2、近畿(関西):2、中国:1:、四国:1、九州:2、開催県(福井県):1、計16校

47都道府県の大会、エリア大会一覧はこちら!

【2021年度女子高校総体 インターハイ】全国出場16チームが決定!【47都道府県まとめ】

 

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最後に

「1回戦からもう、この2校が!?」
注目校同士の対戦が早くも1回戦から目白押しとなった2021年度インターハイ女子サッカー競技。
激戦必至のトーナメントを勝ち上がって優勝の栄冠を手にするのはどのチームでしょうか!?

今回、この記事を執筆するにあたり、出場16校の都道府県大会、エリア大会での活躍を振り返りました。
スコアを見るだけでも、チームの皆さんが一戦一戦をとても大切に一生懸命戦っていること、そこに沢山の方の支えがあることが伝わってくるようでした。

全国大会が無事に開催され、選手の皆さんが活躍できることを心から祈っています。
「たくさんの元気と勇気をありがとう」という気持ちで、応援しています!

この記事を書いたライター

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2022年8月にライター歴5年目に突入、サッカー娘の母歴は丸12年になりました。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。

頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

8チームから12チームくらいの規模の大会、16チーム以上の大きな大会ともに情報は常に募集しています。
大会結果画像、弾けるような笑顔のお写真、選手達のご活躍の様子をぜひお寄せ下さい。いつでもお待ちしています!

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