高円宮杯U-15全国大会に出場できるチームは、J下部と街クラブではどちらが多いのでしょうか?
2017年度から2019年度までの3年間の全国大会出場チームを見てみました。
J下部・街クラブ/チーム数でみる高円宮
クラブチームと中学サッカー部が同じ大会に出場できる数少ない全国大会「高円宮杯U-15サッカー選手権大会」。
その進出方法は各地域によって様々ですが、地域リーグの上位はそのまま全国大会に出場できる地域が多く、残りの代表枠をかけて各地で地域大会(プレーオフ)が開催されます。
高円宮杯サッカーリーグ(U-15)のしくみ完全理解!あなたのチームは今どこにいますか?
2019年度の場合
2019年度 高円宮杯U-15サッカー選手権の全国出場32チームの内訳
J下部(25チーム)
地域リーグで出場権獲得(15チーム)
北海道コンサドーレ札幌、ブラウブリッツ秋田、ツエーゲン金沢、カターレ富山、大宮アルディージャJY、FC東京U-15むさし、FC東京U-15深川、湘南ベルマーレU-15、清水エスパルスJY、名古屋グランパス、ヴィッセル神戸、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島、徳島ヴォルティスJY、サガン鳥栖
地域大会(プレーオフ)で出場権獲得(10チーム)
松本山雅FC、鹿島アントラーズJY 、浦和レッドダイヤモンズJY、ヴァンフォーレ甲府JY、JFAアカデミー福島U-15、セレッソ大阪 西、サンフレッチェくにびき、愛媛FC、ギラヴァンツ北九州、ロアッソ熊本ジュニアユース
※アカデミー福島はJ下部としてカウントしています
街クラブ(5チーム)
地域リーグで出場権獲得(1チーム)
スプレッド・イーグルFC函館
地域大会(プレーオフ)で出場権獲得(4チーム)
ワセダクラブFORZA’02、フェルボール愛知、豊田AFC、西宮SS
中学校(2チーム)
2校とも地域大会(プレーオフ)で出場権獲得
青森山田中学校、神村学園中等部
2018年度の場合
2018年度 高円宮杯U-15サッカー選手権の全国出場32チームの内訳
J下部(26チーム)
地域リーグで出場権獲得(13チーム)
コンサドーレ札幌 、コンサドーレ旭川、横浜FC、FC東京U-15むさし、FC東京U-15深川、浦和レッドダイヤモンズU-15、ツエーゲン金沢、ジュビロ磐田U-15、JFAアカデミー福島U-15、ガンバ大阪 、京都サンガ、ファジアーノ岡山U-15、サガン鳥栖U-15
地域大会(プレーオフ)で出場権獲得(13チーム)
ベガルタ仙台ジュニアユース、川崎フロンターレU-15、湘南ベルマーレU-15、アルビレックス新潟U-15、清水エスパルスJY、名古屋グランパス、ガンバ大阪門真、セレッソ大阪西、セレッソ大阪、レノファ山口FC U-15、徳島ヴォルティスU-15、アビスパ福岡U-15、大分トリニータU-15
街クラブ(4チーム)
地域リーグで出場権獲得(2チーム)
スプレッド・イーグルFC函館、愛媛FC U-15新居浜
地域大会(プレーオフ)で出場権獲得(2チーム)
FC古河、フェルボール愛知
中学校(2チーム)
2校とも地域リーグ優勝で出場権獲得
青森山田中学校、日章学園中学校
2017年度の場合
2017年度 高円宮杯U-15サッカー選手権の全国出場32チームの内訳
J下部チーム(23チーム)
地域リーグで出場権獲得(14チーム)
コンサドーレ札幌U-15、カターレ富山U-15、鹿島アントラーズJY、FC東京U-15深川、横浜F・マリノスU-15、大宮アルディージャU-15、清水エスパルスJY、ジュビロ磐田U-15、ヴィッセル神戸、ガンバ大阪、ファジアーノ岡山U-15、徳島ヴォルティス、サガン鳥栖U-15、大分トリニータU-15
※アカデミー福島はJ下部としてカウントしています
地域大会(プレーオフ)で出場権獲得(9チーム)
モンテディオ山形JY村山、東京ヴェルディ U-15、鹿島アントラーズノルテ、JFAアカデミー福島U-15、京都サンガ、セレッソ大阪和歌山、サンフレッチェ広島F.CJY、カマタマーレ讃岐、アビスパ福岡U-15
街クラブ(8チーム)
地域リーグで出場権獲得(2チーム)
アンフィニMAKI.FC、SSSジュニアユース
地域大会(プレーオフ)で出場権獲得(6チーム)
セブン能登U-15、クマガヤSC、フェルボール愛知、RIP ACE SC、廿日市FC U-15、セレソン都城FC
中学校(1チーム)
地域リーグからの出場権獲得
青森山田中学校
全国大会ではJ下部チームが圧倒的多数
3年間のデータを見ると、全32チーム中、全国出場を果たしたチームの2/3以上がJ下部チームでした。
出場枠を見てみると、地域リーグでの戦績で出場を決めたチームはJ下部以外も含めて2019年度が16チーム(内、J下部15チーム)、2018年度が17チーム(内、J下部13チーム)、2017年度が17チーム(内、J下部14チーム)と過去3年間全て全32チームの半数以上で、その大多数もJ下部チームが占めています。
地域リーグ戦績が光る、街クラブや中学校の全国出場チーム
前述のデータからは、地域リーグに所属することが全国への近道だということも分かります。
しかし、街クラブや中学校がJ下部ひしめく地域リーグで、優勝や上位入賞を果たすことが厳しいことも確かです。
それでも、わずかながらも街クラブや中学校サッカー部で地域リーグ上位入賞という強さを誇り、地域大会免除で全国大会に出場したチームがあります。
2019年度(1チーム)
スプレッド・イーグルFC函館(2019北海道カブスリーグ準優勝)
2018年度(4チーム)
スプレッド・イーグルFC函館(2018北海道カブスリーグ第3位)
愛媛FC U-15新居浜(2018四国クローバーリーグ優勝)
青森山田中学校(2018東北みちのくリーグ優勝)
日章学園中学校(2018九州リーグ優勝)
2017年度(3チーム)
アンフィニMAKI.FC(2017北海道カブスリーグ優勝)
SSSジュニアユース(2017北海道カブスリーグ第3位)
青森山田中学校(2017東北みちのくリーグ優勝)
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最後に
2017年度から2019年度の3年分のデータを見ると高円宮杯U-15全国大会に出場出来るチームは、J下部が圧倒的に多いということが分かりました。
しかし、中には地域リーグでの優勝やプレーオフの短期決戦で強さを発揮し、全国出場を果たした街クラブや中学校もあります。
現在、各府県リーグに所属するチームにとって、高円宮杯全国大会への道のりは地域リーグを目指し、現在のリーグを勝ち抜くこと、県大会で上位になり地域大会に出場することなど、長く厳しい戦いとなりますが、その一歩一歩が大きな成長に繋がることでしょう。
J下部、街クラブ、中学校・・・お住まいの県でどんなチームがこの地域大会に進出してくるのか、注目してみるのも楽しいかもしれませんね。