2018年度の3種のサッカーチーム登録数は7557チーム(そのうち中体連所属は6827校)でしたが、高円宮杯全国大会に出場を果たした32チームの内訳は、30チームがクラブチームで2チームのみ中体連所属校でした。圧倒的にクラブチームが優勢な中でがんばっている中学校勢に注目してみたいと思います。
がんばれ中学校勢!
以下に第1~31回までの優勝チーム、準優勝チーム、ベスト4チーム、参加した中学校の一覧を示します。
※ 1989~1998年度の参加中学については、参照サイトで判明した中学のみ記載
※ 東海大一中は2003年に東海大翔洋中に名称変更
参照:JFA「高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会 歴代優勝チーム一覧」
参照:東海大学付属翔洋中学校 サッカー部の歴史 アーカイブ
参照:静岡県サッカー協会 「高円宮杯 全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 静岡県成績」
次項で大会の初期、中期と後期それぞれの傾向を考察します。
第1~13回(1989~2001年度)大会
東海大一中が優勝(1回)、準優勝(3回)、ベスト4(3回)と素晴らしい成績をおさめる中、その他にも藤枝中が優勝、国見中が準優勝、多くの中学校がベスト4に入賞するなど、中学校勢もクラブチームと対等にわたりあっていました。しかし、1993年にJリーグが開幕し、各Jチームが下部組織としてジュニアユースを設立し始めたことで、徐々にJ下部ジュニアユースチームが台頭するようになりました。
第14~21回(2002~2009年度)大会
第17回(2005年度)大会では、地区予選を勝ち上がってきた緑が丘中(北海道)、百石中(青森県)、小針中(新潟県)、浜松開誠館中(静岡県)、高知中(高知県)、国見中(長崎県)の6校に加え、全国中学校サッカー大会優勝のルーテル学院中(熊本県)、準優勝の朝日丘中(愛知県)の2校をあわせた最多8校が出場しました。結果は、ルーテル学院中と浜松開誠館中が予選リーグを突破し決勝トーナメントに進出しましたが、1回戦出場が最高位でした。その後、2009年までは全国中学校サッカー大会の優勝・準優勝チームが出場していましたが、2010年大会より廃止となりました。
第22~31回(2010~2019年度)大会
全国中学校サッカー大会の優勝・準優勝チームの出場が2010年大会より廃止となったため、出場数が中学校1校となる年もありました。そんな中で、青森山田中(青森県)は2012年から連続8回の出場を果たしています。
参照:ウィキペディア「高円宮杯第17回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会」
今後の展望と有望株中学
今後は、第24回(2012年度)大会から連続8回出場している青森山田中がクラブチームの厚い壁を壊してくることに期待したいです。
また、全国大会出場はかないませんでしたが、各地域大会で健闘している東北学院中学校、浜松開誠館中、帝京大可児中、高川学園、高知中学校、日章学園、ルーテル学院中、神村学園中は、もしかしたら来年度出場することになる有望株ではないでしょうか。
関連記事
【大会優秀選手20名 ,フェアプレイ賞決定】 2019年度【全中】全国中学校体育大会 第50回全国中学校サッカー大会 優勝は日章学園(2年連続4回目)! 【大会写真掲載】
最後に
クラブチームが圧倒的に優勢の中でがんばっている中学校について調べてみましたがいかがでしたか?
機会がありましたら、同じ高円宮を冠する「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグとプリンスリーグ」のクラブチームと高体連所属校についても調べてみたいと思います!