2021年5月24日、日本サッカー協会 田嶋幸三会長はオンライン取材に応じ、2022年7月に現行のオフサイドルールが改正し、攻撃側が有利になるような変更になる見通しと示しました。
新ルールは、どう変わるのか?現行のオフサイドルールとは?など調べてみました。
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いつから?どう変わる?新オフサイドルール
新ルールは、攻撃側の選手の体の一部がオフサイドライン上にあればオンサイド
現行のルールでは、攻撃側の選手の体が一部でも守備側の選手のオフサイドラインより前に出ていればオフサイドになりますが、新ルールは得点機会を増やすことが狙いで、改正後は攻撃側の選手の体がオフサイドラインに一部でも残っていればオンサイドとされます。
これまでより得点が生まれやすくすることを狙いとした新ルールに対し、「判定がガラッと変わる。攻撃的で、より得点の入るサッカーになる」と田嶋会長は話しました。
国際サッカー連盟(FIFA)によると、新ルールは、過去の試合データと比較し得点数が50%増加する可能性があり、FIFA内での議論は終わっており今年の主催大会などでテストされるということです。
新ルール改定後は、選手や審判を含めた現場の混乱も想定され、田嶋会長は「徹底するのが大変。戦術にも大きく影響する」と語りました。
新ルールはいつ改正される?
英プレミア・リーグのアーセナル、J1名古屋の監督を務めたベンゲル氏なども改正案を支持しているそうで、新ルール導入の時期については、「2022年7月1日からになるという可能性は高い。それについての議論は始まっているというより終わっている」と田嶋会長は語りました。
参照サイト:YAHOO!JAPANニュース
現行のオフサイドルール
オフサイドポジション
攻撃側の選手がオフサイドポジションにいる時にオフサイドが成立します。
以下の条件を全て満たした位置がオフサイドポジションです。
1、相手陣内(攻撃)にいる。
2、ボールの先端(中心ではない)より前(攻撃方向)にいる。
3、守備側が守るゴールラインから攻撃側選手の間に守備側の選手が1人しかいない。
つまり、攻撃側の選手が守備側のゴールラインから2人目の守備側選手よりゴールラインに近い位置にいるということです。
上記項目に関しては、一番後ろにいる選手はゴールキーパーであるため、以下のように言い換えれば、より理解しやすくなります。
3’、攻撃側選手がゴールキーパーを除く、一番後ろにいる選手(守備側の最終ライン)よりゴールラインに近い位置にいる。
ただし、ゴールキーパーが味方選手より前にいる時には、この言い換えは成り立ちません。
オフサイドポジションかどうかは、味方からパスが出された瞬間の位置が基準となります。そのため、パスを受けた時にゴールキーパーよりも前の位置でも、パスを出された時に2人目の守備側の選手より後にいたならばオフサイドとはなりません。また、パスを出す側・受ける側がゴールキーパーより前にいたとしても、パスを出した瞬間のボールの先端位置より受ける側が後にいれば、例えそのパスが前方向に出されていたとしてもオフサイドではありません。しかしこの場合、受ける側がパスを出した瞬間にボールの先端位置より前にいた場合は、そのパスがマイナス方向に出された場合でもオフサイドとなります。