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【ワールドジュニアサッカーNEWS】ドイツ編⑤忘れ物はチームに罰金支払い!自立心を養うドイツ式教育法!?

世界のジュニアサッカー事情をお伝えする「ワールドジュニアサッカーNEWS」シリーズ第1弾はドイツから!
現地在住のママライターTorさん(ドイツ語でゴールの意)からの報告です!
第5話は「忘れ物はチームに罰金支払い!自立心を養うドイツ式教育法」
試合や練習に行くとき、お子さんの荷物の用意はどうしていますか?
忘れ物をして困らないように・・・と親が忘れ物チェックをしているご家庭もあるのでは?
ドイツのジュニアサッカーチームでは「忘れ物をしたら自己責任、自分のおこずかいからチームに罰金を支払う」というルールを設けているチームがあるそうですよ。
日本のチームでもこういうルールを設けているチームはありますか?
「うちのチームではこんなルールを設けている」という事例をぜひコメント欄にお寄せくださいね♪

第1話 ドイツジュニアサッカー移籍事情はこちら!
第2話 親子の憧れ!トップチームのユースチームはこんなトコロはこちら!
第3話 ヘッドロックも飛び出す?ブンデスリーガトップチームユースの知られざる「闇」(?)はこちら!
第4話 保護者がレッドカードで退場!? ドイツのユースチーム・街クラブチームあるあるはこちら!

忘れ物をするとチームに罰金!? 自立心を養うドイツ式教育法

こんにちは! ドイツ在住6年目。ケルンの現地チームU12に所属している息子の送迎ドライバー兼マネージャーママ「Tor」(ゴールの意味)です。

息子が所属するユースチーム(レギオナルリーガチームの下部組織チーム)には数々の決まりごとがあります。
こういうルールを設けている少年サッカーチームは日本にあるのでしょうか?
どうなのだろう?と思い、ご紹介しますね。

チームに設けられているルールの一つは、忘れ物や遅刻をすると罰金が発生する、ということです。
罰金で集まったお金はチームの貯金となり、クリスマスパーティーやお揃いのチームヤッケなどの費用にあてがわれます。

対象は、

・忘れ物(練習着や指定の水筒など)一つにつき1ユーロ
・遅刻は集合時間から1分超過ごとにつき1ユーロ
・チームのスポンサー以外のものを身につけたら2ユーロ
・支給されたボールを忘れたら1ユーロ。忘れず持って来たとしても、ボールに空気がきちんと入っていなければ更に1ユーロ!

(※編集部注:2018.11.21現在1ユーロは124.4円)

 

これには毎回気が気でなりません!
私も(!)忘れ物がないか、いつも確認していました。

しかしついに、先日息子が初めて水筒を忘れてしまいました。
丁度1ユーロがなかったので、私が後ほどコーチに持っていく旨を伝えるように息子を送り出したところ、

コーチから「自分が忘れたのに、なぜ母親がお金を払うのか。自分のおこずかいから支払え。」と言われたと戻ってきました。

ですが我が家ではおこずかい制はなく、欲しいものが見つかった時にその都度一緒に買いに行ったり、お金を渡したりしていました。
日本のようにコンビニもなければゲームセンターのような場所もないので、本人からおこずかいが欲しいといわれることもなく、または必要性を感じたことがありませんでした。

その事をチームのママ(ドイツの方です)に相談すると、
「おこずかいとは別に、試合でシュート1点につき、2ユーロあげている」と。
なぜなら「プロも得点すると報奨金が出るし、オリンピックやW杯などで金メダルを取ったら何千万も貰えるから。」
また「忘れ物の罰金は子供が自分自身の財布から支払っている。だから本人が忘れ物をしたかどうかも知らない。」と。
「頑張ってシュートを決めても忘れ物の罰金で半分持って行かれると思うと、嫌でも自覚するんじゃない?!そもそも親が忘れ物のチェックをしているなんて本末転倒!」と言われました。

ほー!小さい頃から金銭管理と、忘れ物を自己責任と認識させていることにびっくり!

そう考えると確かに11歳の息子の忘れ物を私が肩代わりするものではないな、と。
その上、ただただお金がもったいないからと親が忘れ物チェックをしているようでは意味がないんだな。。。とも思わされました。

チームの罰金制度を聞いた時には、「たかが忘れ物で子どもからお金を搾取するなんて!」と否定的でしたが、今では「子供にとってお金の価値を見出せるし、その上自己管理も出来るようになって一石二鳥なのかも!」と思うようになりました。

それでも未だに「水筒持った?!シューズ持った?!ボールに空気入ってる?!」と確認してしまう、ダメ親なのですが。。。。

次回は ドイツのサッカー少年、受験制度はないけどそれ以上に大変なことが!をお送りします。

(画像は全てイメージです。本文とは関係ありません。)

◆バックナンバー◆
第1話 ドイツジュニアサッカー移籍事情はこちら!
第2話 親子の憧れ!トップチームのユースチームはこんなトコロはこちら!
第3話 ヘッドロックも飛び出す?ブンデスリーガトップチームユースの知られざる「闇」(?)はこちら!
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    この記事を書いたライター

    JUNIOR SOCCER NEWS(ドイツ)WriterTor
    アメリカを経て只今ドイツ。海外駐在11年目、の割には致命的な語学の弱さ。

    日常はひたすら息子のサッカー送迎。走行距離は毎月沖縄から北海道までと同じ2000キロ。。。

    家より車の中での生活の方が長く、最近では「なんなら快適!」とまで感じることに、これでいいのかと自問自答を繰り返すアラフィフです。

    今年から2018/2019の市代表に選ばれたものの、相変わらず入れ替えの激しいチーム。当の本人は楽しいと言ってるけど、側から見てるものとしては、いつ切られるかとハラハラな毎日です。。。

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