小学校年代最高峰の大会「全日本少年サッカー大会」が今年も12月に鹿児島県で開催されます。
こちらでは、大会をもっと楽しむために、過去の大会を振り返り分析するとともに、今年の都道府県の予選情報もご紹介していこうと思います。
全日本少年サッカー大会ってどんな大会?
「子どもたちのサッカーへの興味・関心を深め、サッカーの技術・理解を向上させる」を 趣旨として1977年から開催された「全日本少年サッカー大会」(以降全少、地域によって違いがありますが「全少」「全日」と呼ぶのが一般的です)は今年で41回を迎えます。全少全国大会出場は、プロを目指す小学生サッカー少年の憧れの舞台であり、未来の日本のサッカー界を支える選手を育てるきっかけの1つとなる大会です。
<大会概要>
47都道府県プラス前回優勝県より1チーム(2017年度は兵庫県)、計48チームが参加。
(1)1次ラウンド:出場48チームを4チームごとの12グループに分けリーグ戦を行う。
(2)決勝ラウンド:1次ラウンド各グループ1位チーム及び各グループ2位チームの上位4チーム計16チームによるノックアウト方式にて優勝以下第3位までを決定する。(第3位決定戦は行わない)
大会要項(参照:JFA)
大会の歴史
今年で41回を迎える全少をいつもと違う方向で振り返ってみます。先にも書きましたが、全少は、より高いレベルでの大会を経験することによって大きく成長できる、いわばプロへの登竜門といっても過言ではないと思います。いつもの過去の大会優勝チームに加えて全少出身のJリーガーもご紹介します。
優勝チームと全少出身Jリーガー
全少から多くのプロサッカー選手を輩出しているのは、皆さんもご存知かと思います。1977年第1回大会から32回まで(現在20歳前後選手)の有名選手をご紹介していきます。あ~あの選手もそうなんだ。あの時のあの選手、ご自身の思い出を振り返ってみて下さいね(^^)
回数 (西暦) 優勝チーム(都道府県名) / ▼当時チーム名(都道府県名) 選手名
第1回(1977年)与野下落合SSS(埼玉)・清水FC(静岡)/▼FC清水(静岡) 堀池巧 長谷川健太 大榎克己
第2回(1978年)清水FC(静岡)/▼貴生川SS(滋賀)井原正巳
第3回(1979年)FC甲府イレブン(山梨)/▼五戸すずかけSSS(青森)手倉森誠
第4回(1980年)船橋FC(千葉)/▼土井首SSS(長崎)森保一
第5回(1981年)町田FC(東京)/▼河江少年SS(熊本)磯貝洋光
第6回(1982年)清水FC(静岡)/▼明野西JFC(大分)永井秀樹 ▼清水FC(静岡県)三浦文丈
第7回(1983年)清水FC(静岡)/▼清水FC(静岡)相馬直樹 藤田俊哉 ▼広島FC(広島)田坂和昭
第8回(1984年)太田南小SS(群馬)/▼清水FC(静岡)薩川了洋 大岩剛 ▼広島FC(広島)森島寛晃
第9回(1985年)清水FC(静岡)・FC浦和(埼玉)/▼清水FC(静岡) 斉藤俊秀 服部年宏 望月重良
第10回(1986年)清水FC(静岡)・FC邑楽(群馬)/▼十和田キッカーズ(青森)熊谷浩二 ▼清水FC(静岡)伊東輝悦 ▼明治北SSC(大分)三浦淳宏
第11回(1987年)清水FC(静岡)/▼清水FC(静岡)田中誠
第12回(1988年)清水FC(静岡)/▼日立SSS(茨城)鈴木隆行 ▼清水FC(静岡)西澤明訓 佐藤由紀彦
第13回(1989年)FC浦和(千葉)/▼読売SC(東京)砂川誠 ▼佐川SSS(高知)山口智
第14回(1990年)城陽SCS/▼日産FCプライマリー(神奈川)佐原秀樹/▼船橋FC(千葉)中村直志 ▼セゾンFC(滋賀)倉貫一毅▼義方SSS(鳥取) 中田浩二
第15回(1991年)下都賀ジュリアンズ(栃木)/▼太田東SS(岩手)小笠原満男 ▼千葉北FC(千葉)羽生直剛 ▼府ロクSC(東京)中村憲剛
第16回(1992年)清水FC(静岡)/▼SSS札幌SS(北海道)山瀬功治/▼清水FC 市川大祐 ▼宇栄原FC(沖縄)我那覇和樹
第17回(1993年)浜松JFC(静岡)/▼読売日本SC(東京) 平本一樹/▼ゴールプランターズ(神奈川)茂庭照幸▼清水FC(静岡)鈴木啓太▼矢野FC(広島県)森崎浩司 森崎和幸 ▼周東FC(山口)岩政大樹
第18回(1994年)刈谷第一FC(愛知)/▼FC松本ヴェガ(長野) 田中隼磨
第19回(1995年)柏レイソル(千葉)/▼国見SSC(長崎)徳永悠平
第20回(1996年)新座片山(埼玉)/▼国見SSC(長崎)柴崎晃誠 ▼宮崎東SSS 伊野波雅彦
第21回(1997年)柏レイソル(千葉)/▼柏レイソル(千葉)カレン・ロバート ▼名古屋GJ(愛知)瀬戸貴幸 ▼石谷SSS(鹿児島)岩下敬輔
第22回(1998年)浜松JFC(静岡)・小倉南FCJr(福岡)/▼京都長岡京SS(京都)家長昭博 ▼高田FC(奈良県)前田俊介
第23回(1999年)ヴェルディ(東京)/▼札幌FC(北海道)西大伍 藤田征也 ハーフナー・マイク ▼東京ヴェルディ(東京)森本貴幸▼広島高陽FC(広島)森重真人 ▼明治北SSC(大分県)清武弘嗣
第24回(2000年)浜松JFC(静岡)/▼あざみ野FC(神奈川)水沼宏太 ▼浜松JFC(静岡)山田大記
第25回(2001年)静岡FC(静岡)/▼柏レイソル(千葉)指宿洋史 ▼桜が丘SSC(長崎)山村和也 ▼明治北SSC(大分)清武功暉▼FC南SS(沖縄)田口泰士
第26回(2002年)FC浦和(千葉)/▼FC浦和(埼玉)山田直輝 武富孝介 ▼柏レイソル(千葉)工藤壮人
第27回(2003年)江南南SS(埼玉) /▼江南南SS(埼玉)原口元気 ▼富山北FC(富山)大崎淳也 ▼就将SC(鳥取)菊池大介
第28回(2004年)Fマリノス(神奈川)/▼ラーゴFC(滋賀) 宮吉拓実 ▼京都長岡京SS(京都府)宇佐美貴史
第29回(2005年)Fマリノス(神奈川)/▼札幌FC(北海道)荒野拓馬 ▼柏レイソル(千葉)山中亮輔
第30回(2006年)Fマリノス(神奈川)/▼コンサドーレ札幌(北海道)堀米悠斗 深井一希 ▼柏レイソル(千葉)中村航輔 秋野央樹▼横浜F・マリノスプライマリー(神奈川)喜田拓也 ▼ヴェルディジュニア(東京)中島翔哉 前田直輝▼広島高陽FCU-12(広島)川辺駿
第31回(2007年)ヴェルディ(東京)/▼コンサドーレ札幌(北海道)前寛之 ▼名古屋グランパスU12(愛知)森勇人▼東京ヴェルディ1969ジュニア(東京)高木大輔 安西幸輝▼今市第三カルナヴァル(栃木県)金子翔太
第32回(2008年)FC浦和(埼玉)/▼名古屋グランパスU12(愛知)杉森考起 ▼川崎フロンターレ(神奈川)三好康児 板倉滉
第33回(2009年) 名古屋グランパス(愛知)
第34回(2010年) バディーSC(神奈川)
第35回(2011年) 柏レイソル(千葉)
第36回(2012年) 新座片山FC(埼玉)
第37回(2013年) 鹿島アントラーズ(茨城)
第38回(2014年) セレッソ大阪(大阪)
第39回(2015年) レジスタFC(埼玉)
第40回(2016年) センアーノ神戸(兵庫)
第41回(2017年)セレッソ大阪(大阪)
*2チームは両チーム優勝
優勝回数(チーム)
1位:清水FC(静岡) 8回
2位:FC浦和(埼玉) 4回
3位:Fマリノス(神奈川) 3回
優勝回数(都道府県)
1位:静岡 11回
2位:埼玉 9回
3位:東京 4回
3位:千葉 4回
いかがだったでしょうか。全少出身Jリーガーと歴代優勝チームを見比べて、「おー納得」という声が聞こえてきそうです。
優勝回数は圧倒的な清水FC8回です。第1回大会の清水FCの3人は、その後清水東高校で、選手権で大活躍しました。第3回には、日本代表監督の「手倉森誠監督」。第14回「中田浩二選手」、第15回「小笠原満男選手」、「中村憲剛選手」、第23回「清武弘嗣選手」、「ハーフナー・マイク選手」の姿もあります。新しいところでは、第27回【江南南優勝】で大活躍したであろう「原口元気選手」、翌年28回大会では「宇佐美貴史選手」、数えきれないほどのすばらしい選手が全少出身です。
各都道府県予選情報
◆2017年度全日本少年サッカー大会 各都道府県大会 (ジュニアサッカーNEWS)
photo:JFA
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最後に
全日本少年サッカー大会 全国大会は、サッカー少年の憧れの舞台です。全国大会へはいけなくても、「地区大会で1勝するんだ!市の大会でベスト8に入るんだ!県大会には出場したい!」それぞれのチームで目標があると思います。その目標に向かって、自分の持っている力を出し切れるように、日々の練習に励んでほしいなと思います。ガンバレ!いつも応援してします!