今年の夏のインターハイはシード校が早くに姿を消すという大波乱の大会だったというのは、皆さんの記憶に新しいと思います。
冬の選手権こそは絶対にと猛暑の中、厳しい練習を耐え抜いて、１つも２つも成長して生まれ変わったチームの熱い思いが込められた「平成29年度 兵庫県高等学校サッカー選手権大会 ＜予選ラウンド＞」が9月9日（土）から始まります。強豪校と言われる多くのチームは県リーグシードのため10月14日（土）からの決勝トーナメントからの出場になりますが、予選ラウンドの前に、気になる注目の8校をご紹介したいと思います。
今回は「平成28年度 兵庫県高等学校サッカー選手権大会 」でベスト8に勝ち上がったチームについて紹介します。
なお、所見に関しては、いただいた情報や過去の戦績をもとにしていますが、あくまで個人的な感想ですので参考程度にしてください。
◎2016年 第95回全国高等学校サッカー選手権大会 兵庫県予選結果◎
優 勝：滝川二
準優勝：市立尼崎
第３位：報徳学園・神戸弘陵
◎ベスト8◎
滝川二
市立尼崎
報徳学園
神戸弘陵
神戸科技
県立西宮
関西学院
明石商業
参照：兵庫県サッカー協会
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【滝川二】
出典元:滝川第二高校ＨＰ
2016年度選手権は、全国大会ベスト8とすばらしい成績を残したものの、全国大会優勝経験のある「滝川二」としては、もう少し勝ってほしかったというのが、滝二ファンの正直なところだったかもしれません。その後、2016年度の新人戦は県3位。2017年度インターハイ予選はベスト8で姿を消すなど、結果が残せないシーズンとなっていますが、県リーグ1部では、残り2試合を残して現在（9/2）トップを走っています。
2017年度インターハイ予選ベスト4がすべて公立高校だったという選手層の厚い兵庫県高校サッカー。そんな中、この冬、「滝川ニ」の本物の強さを見ることができるか、いや見せて欲しい！全国高校サッカーファンも応援しているはずです。ぜひ、頂点目指して頑張っていただきたいと思います。
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【市立尼崎】
この夏、創部初の全国大会出場果たした市立尼崎高校は、今まさに兵庫県内数ある強豪校の中でワンランク上の注目校と言えるのではないでしょうか。2016年度のインターハイは第4位、同年度の選手権では、惜しくも準優勝と「市尼崎」の強さがじわじわときて、この夏、私はやってくれると思っていました。
昨年の新人戦の結果が不本意なものでシード権は取れませんでしたが、それがプラスとなったのか試合を多くすることでその実力を着実に積み上げ、兵庫県の頂点に到達しました。
しかし、「市尼」の真の強さが試されるのは、選手権です。夏に涙を呑んだ強豪校が必ずマークしてきます。そのマークを振り切って、チャンピオンの意地を見せて2017年度インターハイ・選手権2冠を達成して欲しいと思います。
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【報徳学園】
2017年度のインターハイは、多くの強豪校を次々と破ってベスト8まで勝ち上がった「御影高校」に1回戦で敗れ、悔しい思いをしました。昨年度の選手権では6－0で勝っている相手だっただけに、少しの油断がこのような結果になってしまうトーナメントの怖さを思い知った大会となりました。こういった経験からメンタル面はこの夏の練習できっと成長しているのではないかと思います。
2016年度選手権3位、兵庫県2部リーグ現在（9/2)2位（1位：センアーノ神戸）この実績は、選手権では総体上位チームのライバル校になること間違いなしだと確信します。報徳学園は、目を見張るほど美しい人工芝で練習していて環境は最高です。ぜひ、インターハイのリベンジをしていただきたいと思います。期待しています。
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【神戸弘陵】
2017年度のインターハイは、新人戦からのシード校でありながら、報徳学園を破ってベスト8まで昇りつめた「御影高校」に敗れ1勝も出来ず幕を閉じました。また神戸弘陵は、プレミアリーグWESTに参戦しており現在10位と苦戦を強いられています。しかし、神戸弘陵高校の底力を信じています。兵庫県で唯一参戦しているプレミアリーグで培った経験を味方につけて、ぜひとも選手権で大暴れしてもらいたいと思います。
【神戸科技】
2017年インターハイ予選では、初戦で「北摂三田高校」に敗れ、新人戦からのシード権を生かすこともなく、初戦敗退で終えてしまいました。しかし、「神戸科技」は県1部リーグに所属しており、兵庫県内でレベルの高い試合を多くこなして現在2試合を残して第4位としています。
「科技高」（カギコウ）は5年前のインターハイ県予選を制して全国大会に出場して初戦突破しています。もちろんそ当時の選手はいませんが、先輩方が全国大会を経験しているという誇りとプライドは持っているはず。この冬の選手権では、インターハイでの屈辱をはらしてもらいたいと思っています。楽しみにしています。
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【県立西宮】
2017年度インターハイでは惜しくも準優勝となり、全国大会出場のチャンスをあと一歩のところで逃してしまいましたが、この夏一番大会を盛り上げたのは、「県立西宮」だったといっても過言ではないと思います。なんといっても準々決勝であの「滝川二高」を2－1で下したのですから。
と、ここだけ聞くと下克上のように思えるかもしれませんが、県西も滝二と同じ県1部リーグに所属し、ここ数年の成長は目覚ましいものがあります。昨年総体は3位、選手権はベスト8、新人戦は初戦負けですが、そこからの準優勝はチーム力をどんどん上げてきたということだと思います。個人的には全国大会出場は、そんなに遠くないと思っています。
近畿大会にも2年連続出場していますし、練習試合等でより多くの経験を積んでいることと思います。ただ、市尼と同様、他校からのマークは厳しくなるはずです。でも夏よりもさらに強い「県西」が見れること、とても楽しみにしています。
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【関西学院】
ここ数年の県大会では3年前の選手権が3位だった以降は、ベスト8が最高の成績で、2017年インターハイはベスト16、準優勝校の「県西宮」に1－2で敗退しました。しかし、今年の1年生のメンバーから国体選手が4人も選出されるなど、かなり選手層が厚くなってきて、「これからの関学は強い！」との噂もあり、とても不気味な存在だと思っています。「滝川二」や「県西宮」と同じ県1部リーグに所属し、現在（9/2)3位、後期リーグでは「滝川二」に2－0、「県西宮」に3－1と勝利しています。
噂は本当なのか、10月14日（土）からの決勝トーナメント、県リーグから参戦なので2回戦からの登場になりますが、初戦注目してみたいと思います。夏の雪辱を果たすべく頑張って下さい！応援しています。
【明石商業】
2017年度のインターハイ県予選では、第3位とシード校唯一ベスト4まで勝ち上がりました。この夏は、あと一歩のところで全国出場を逃したものの近畿大会出場という実績を残せたことは、チームにとってとても自信になったのではないかと思います。2016年度の成績は、インハイベスト16（0－3）滝二、選手権ベスト8（1－4）神戸弘陵、新人戦ベスト8（0－1）滝二そして、2017年度は総体は3位と上昇チームです。
県2部リーグでの成績は現在（9/2）第8位と苦戦しておりますが、残り2試合全力で戦って、次のステップへ生かしていただきたいと思っています。ズバリ！選手権の目標は、夏以上の成績ですね。ということは、銀メダルはいりません！頂点目指して頑張って下さい！応援しています。
番外編
【三田学園】
今回のご紹介は、昨年の選手権ベスト8となっていますので、上記の紹介校には入りませんが、やはり2016年度新人戦初優勝の「三田学園」なしでは兵庫県高校サッカーを語れませんので、番外編としてご紹介します。
「三田学園」は、この夏、優勝候補として注目されていましたが、「市西宮」（2011年度選手権大会優勝）に2－3で敗れベスト16で終えました。2016年度の成績は夏ベスト8、選手権ベスト16（PK負け科技）、新人戦は優勝。2015年度は夏2位、選手権3位、新人戦3位そして県1部リーグでは、2015、2016年度連続1位、2017年度は3試合を残して現在（9/2）2位と3連覇を狙える位置につけています。これだけの実績をもつチームですので、選手権でも優勝候補として名前があがってくるでしょう。
「三田学園」も数年前からきれいな人工芝グランドで練習が出来るようになり、環境はかなり整っています。夏の雪辱を果たすことができるのか、本当のチャンピオンの強さを見せて欲しい「三田学園」に多くの期待が集まります。
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2016年度の兵庫新人大会の結果
◎ベスト8◎
三田学園
神戸弘陵
滝川二
神戸科技
明石商
関西学院
芦屋学園
神戸国際
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兵庫少年サッカー応援団最後に
インターハイ予選と違って、選手権は決勝トーナメントに出場することがまず目標となります。今週末の選手権大会を前に引退した3年生も多くいると思いますが、応援する側にとっても、高校生活の思い出に残る1勝をぜひ、掴みとってほしいと思います。保護者の皆様、地域の皆様、小中学生サッカー少年達、それぞれの思いで声援を送っていただきたいと思います。予選ラウンドは、9月9日（土）、決勝トーナメントは10月14日（土）より開幕！お楽しみに！
