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【全国高校総体4/26可否判断】「しょうがない」それでもぬぐい切れないやるせなさ インターハイにかけたサッカー部員の思い

コロナ禍において、大会開催日について検討が重ねられている夏のインターハイ。
命を守ることが最優先。それは誰もが理解していること。
それでもぬぐい切れない、やるせない思いを最終学年の選手達は抱えています。

中止発表内容に続けて、この大会に賭けていた選手たちの思いを集めました。

↓本文は写真の下から始まります↓

全国高校総体、初の中止も検討 4月26日に可否判断

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、8月に開催予定の全国高校総合体育大会の夏季大会について、全国高校体育連盟が26日に電話会議による臨時理事会を開いて大会開催の可否を判断することが17日、わかった。

参照:産経新聞DIGITAL(←こちらから全文をご覧いただけます)

戻らぬ日常、迫る部活最後‥揺れるサッカー部員は今

「再開の日を目指していたのに…、また延期となるとメンタルがやられて、しんどいです」

ぽつりとつぶやいた。昨年は1、2年生中心の若いチームで全国大会に出場した。今年にかける思いは格別だった。

「チャンスだったと思うし、自粛する前もチームは結構でき上がっていたし、それが一気にゼロになってしまったというか。何て言うんでしょ…」

パンデミックで世界中のスポーツイベントが軒並み延期、中止となり、誰もが長期戦を覚悟している。高校3年生、最後の夏となるインターハイも見えない。

「社会的にはウイルスが蔓延し、しょうがないですけど、その言葉で片付けられるのは嫌かな。この1年は人生の中で一番大事だと思っているし、自信もあったので…。悔しいです」

当たり前だった学校、そして部活がなくなってしまい、気持ちが沈む。そんな思いが痛いほど伝わった。

「部活のことを考えて生活しているから、なくなると本当に寂しいですね。12カ月ある中の1カ月がもう消え、高校3年の時間はどんどんなくなっていくので。再開したら全部楽しむというか。(学校生活は)当たり前じゃないなと思いながらやりたいと思います。もう戻れないので…。この時間を無駄にしないよう…。いろんなことに有効的に使いたいと思います」

必死に前を向こうとする言葉に、かえって苦しい胸の内が透けて見えた。

参照:日刊スポーツ(←こちらから全文をご覧いただけます)

上にご紹介した記事の中で、サッカー部員の高3生がやり切れない思いを語っていました。

最後の大会に向けて必死に積み上げてきたものがゼロになってしまうのではないか…
大学サッカー部を目指しているが、練習会なども全て中止。進路への不安もつのる…

この記事の中の彼は折れてしまいそうな心と戦いながら、必死に前を向いています。
最優先すべきは命。もちろんのことだと分かっている。けれど追い付かない気持ちがある。
彼と同じ悔しさ、やるせなさを抱える若い選手達が全国にたくさんいることでしょう。

この大会にサッカー人生の全てをかけると誓った

https://twitter.com/Life50692067/status/1250742544792616961

自分のサッカー人生の区切りをつけようと思っていた

県大会だけはお願いだから中止にしないで欲しい。高校に入ってから2年間この日のために練習してきたし自分の10年間のサッカー人生もこの大会で一区切りつけようと思っていたから。インターハイなんて夢のまた夢だけど勝負の舞台にも立てずに引退なんてなってしまったら、やるせなさすぎる

参照元:ツイッター

「しょうがない」
今は本当にそう思う。だけど、この言葉だけで終われない悔しさが胸の中に残っている…
最終学年の選手達は「納得しよう」「切り替えよう」と必死に自分の中の気持ちに向き合っています。

「一番辛いのは子供たち」保護者の頬をつたう涙

「この1年を最初からやり直したい、なんて言います。私にできることはご飯をしっかり食べさせること。腐らず、前向きに気持ちを持つように、いつ始まってもいいように準備しようねと言っています」

母は最近、1人で昨年のある公式戦のビデオを見たという。強敵相手に2点のビハインドとなるが、コウタの鮮やかなミドルシュートが決まり、残り20分から3点を奪う大逆転勝利。仲間と歓喜する姿があった。その光景をあらためて見た時、涙がほおをつたった。

「また、あの時のような時間が戻ってくるのかな、なんて思いました…」

参照:日刊スポーツ(←こちらから全文をご覧いただけます)

冒頭で紹介した記事には保護者の心情も綴られています。

昨年度の大会で各チームが魅せた数々の名シーンを思い起こす度、今の彼らの気持ちが痛いほど伝わってくるようで胸がしめつけられました。

成長を願い、その努力を誰よりそばで見守ってきた。
子供たちの前では見せられない涙、辛い気持ちを胸に秘めながら保護者も懸命に日々を送っています。

最終学年の選手達を心配する声続々と

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大会の中止情報など、お住まいの地域の最新情報は必ず県サッカー連盟ホームページなどで最新情報をご確認ください。
少しでも早く新型コロナウイルスが収束し、子どもたちが安心してサッカーができるようになることを願います。

最後に

今、私たちに出来ることは命を守るために不要不急の外出を控え、感染拡大防止に努めることです。
その前提のもと、個人で出来るトレーニングなどに取り組む彼らを見守ること、悔しい気持ちを受け止めること。
「解決」するということだけではなく、「気持ちに寄り添い、一緒に考え続ける」ことも大切なのではないかという思いが込み上げました。

1日も早いコロナの終息を願い、再びスポーツが楽しめる世に戻る日を願って止みません。

この記事を書いたライター

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2022年8月にライター歴5年目に突入、サッカー娘の母歴は丸12年になりました。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。

頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

8チームから12チームくらいの規模の大会、16チーム以上の大きな大会ともに情報は常に募集しています。
大会結果画像、弾けるような笑顔のお写真、選手達のご活躍の様子をぜひお寄せ下さい。いつでもお待ちしています!

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