いつもジュニアサッカーニュース・全国少年サッカー応援団をご覧いただき、ありがとうございます!
ジュニアサッカーニュースならびに全国少年サッカー応援団では、指導者の方向けに少年サッカーチームを取り巻く現状やお役立ち情報に関するコンテンツを強化していきます。
◆バックナンバー◆
- サッカー少年が年々減っている!? 10年で150万人も子どもが減る時代を生き残る術とは!?
- 指導者年収が億を超えることも珍しくないアメリカと日本、何が違うのか?そして、あなたのチームがこの世界に近づくためにできること
- あなたのチームの情報発信の質、大丈夫?
今回の第四弾では、少年サッカーチームにおける「利益を増加させる3つのステップ」についてお伝えします。
↓本文は写真の下に続きます
ビジネス視点からみた「利益増加までの3つのステップ」とは?
プロスポーツの世界では「チームの魅力向上」→「ファンの獲得」→「利益の増加」というサイクルを回すことでビジネスが成り立ちます。
この3ステップは、実はプロスポーツに限ったことではなく、ビジネス全般に言えることであり、もちろん少年サッカーチームにも当てはまります。
これまで、日本ではスポーツ=教育の一環、という考え方が根強く、スポーツでお金を稼ぐことを大々的にうたうことは躊躇われるという時代がありました。
しかし、政府がスポーツ庁を設置し、2012年度に5兆円程度だった日本のスポーツビジネス市場規模を、2025年には3倍の15兆円規模に拡大しようという政策を打ち出しており、日本でもスポーツをビジネスと捉えることが必須の時代が来ています。
そのような世の中の流れの中では、少年サッカーチームも「チームの魅力向上」→「ファンの獲得」→「利益の増加」というサイクルを意識しながらチーム運営をしていくことが必要になります。
少年サッカーチームにおける「ファン」とは?
まず、はじめに、少年サッカーチームにおける「ファン」とは誰なのかをはっきりさせておきましょう。
少年サッカーチームにおける最大のファンとは月々の月謝を払って「そのチームでサッカーをさせたい」と思っている「選手の保護者」です。
最大のファンであり、スポンサーでもあります。
少年サッカーチームが、これからの少子化時代に生き残るチームとなるためには、この「ファン」を増やし、満足感を高めていく必要があります。
チームの魅力を向上させるには?
では、具体的にはどのようにしてチームの魅力を向上させ、ファンの獲得につなげて行けば良いのでしょうか?
まずやるべきは、少年サッカーチームの最大の「ファン」である、保護者の気持ちを理解することです。
そして、保護者が求めるものを提供する事です。
保護者が求めるものを提供することは、直接的にチームの魅力向上に繋がります。
チームのカラーやサッカーのスタイルについては、保護者が求めるものはそれぞれの家庭によって変わります。
チームの強さや選手のプレーレベルの部分です。
こちらは、それぞれのチームで異なる部分であり、「これが絶対!」という正解はないので、割愛します。
全てのチームに共通する部分にスポットを当てて考えて見ましょう。
どのチームでもかわらず、保護者が望んでいることは「情報の共有」です。
グリーンカードがジュニアサッカーNEWSを運営する中で、実際に保護者の方達のニーズを分析して辿り着いた「保護者が知りたいこと」をご紹介します。
保護者が知りたいことベスト3
1位:子どもの様子。
「子どもの練習のときの様子はどうかな?
普段どんな練習をしてるのかな?
この間の試合の振り返りはやってるのかな?」
小学校低学年~中学年は、今日やったことをうまく言葉で説明できないことが多いです。
ですから、指導者が思っている以上に保護者は「今日何をやったか、最近何の練習をしているのか、次の試合は勝てそうなのか」がわからないものです。
では小学校高学年から中学生だとうまく言葉で説明できるのでしょうか。
言語能力は発達しているはずなのですが、この時期は「反抗期」という厄介なものが出てきます。
コーチに反抗期が出ることは少ないですが親に反抗期が出ることは多いです。
結果、
「ベツニ」
「フツー」
というコメントしか聞いていない。
という保護者は多いです。
指導者の方々の狙いや思いは、ほとんど子どもを経由して親に伝わることは期待できない。という実態があります。
ですから、保護者は指導者からの情報発信を待っています。
2位:子どもの未来。
「このチームに3年間(4種は6年間)いると、うちの子はどうなれるんだろう。」
どんな風にサッカーが上手になるんだろう?
大きな大会で活躍できるようになるのかな?
強豪校への進学の道が開けるのかな?
有名チームに推薦してもらえたりするのかな?
トレセンなどの機会を積極的に導入しているのかな?
仲間との協調性は育まれるだろうか?
感謝の気持ちやチームメイトを思いやる気持ちは身につくのかな?
保護者は先輩に我が子の未来を重ねます。
その点で、どんな進路があるのか、どんな未来を歩いている子たちがいるのかという情報は非常に参考になります。
試合結果も大事です。
どの大会に出て、どんな戦績を残しているのか。
優勝してなくたっていいのです。どんな相手とどのくらいの力で戦えたのか、そしてチームはそれをどんなふうに受け止めているのか?
勝利至上主義のチームを探している保護者ばかりではありません。
何を目指したチームなのか、保護者のニーズとチームのニーズがマッチングしたとき、はじめて「入ってよかった」になるのではないかと思います。
3位:コーチの考え。
「どんな考えのコーチがいるのか?
最近コーチは何を考えてるのか?」
これも意外に保護者が気にするポイントです。
ドリブル突破を第一とするチーム。
細かくパスをつなぐサッカーが第一とするチーム。
そのとき入ってきた子供に合わせて流動的に変えるチーム。
保護者は運営をぜひとも一緒にやろうよ!というチーム。
保護者はむしろ口を出さないでください。というチーム。
送迎はこちらでしますよ。というチーム。
送迎は自分で行かせてください。というチーム。
送迎は必ず親が同伴で。というチーム。
正解はありません。
保護者の考えと指導者の考えが合うか、合わないか、それだけです。
ただそれが「なんとなくわかる」のか、「伝えてもらった」のかによって保護者の受け止め方は違ってきます。
これらの、保護者が知りたいこと3つのポイントを押さえて、しっかりとした情報発信をすることは、確実に「チームの魅力向上」に繋がります。
実際、グリーンカードでチームのホームページをリニューアルし、これらの3つのポイントを押さえた情報発信の仕方をクライアントチーム様にお伝えし、発信を続けてもらったところ、体験者数や入団者数の大幅な増加に繋がった例がたくさんあります。
情報発信の質が上がり、チームの人数が増えたことで「チームの魅力」が向上し、複数のスポンサー獲得に至っているクライアントチーム様も多数いらっしゃいます。
これが、少年サッカーチームの「魅力の向上」から「ファン獲得」そして「収益の増加」というサイクルを回していく一つのモデルになると言えるでしょう。
▷▷指導者の皆様のチーム収益化に役立つ情報をこちらでも発信しています!
コメントはまだありません。