「18歳以下の選手の海外でのプレーを禁止する」というFIFAの補強禁止処分により、久保選手に引き続き中井選手のレアルマドリードでのプレー継続も危ぶまれていた2016年1月の発表から半年余り。
ついにCAS(スポーツ仲裁裁判所)にレアルは上訴。FIFAが猶予期間に応じたということで、中井選手のレアル・マドリードでのプレー継続が可能になったという報道がなされました。
「補強禁止処分」の経緯
FIFAの通達は、未成年の選手の成長のために、俗にいう選手の「青田買い」、若い選手たち(U-18)のサッカーのみを目的にした海外移籍を事実上禁止するものでした。
バルセロナFCには、2014年4月に「今後1年間の選手移籍(補強)禁止処分」が通達されました。当時バルセロナFCに所属していた久保建英選手は公式戦に出場できない状況が続き、その影響からFCバルセロナを退団して2015年3月に帰国しました。
久保選手の状況についてはこちらをどうぞ(ジュニアサッカーNEWS)
レアル・マドリードは2016年1月に補強禁止処分に対し「これは不当である」という異議申し立てを行いますが、FIFAは2016年9月8日、「18歳以下の選手獲得に関する違反で補強停止処分を科されたレアル・マドリードとアトレチコ・マドリードの異議申し立てを棄却、両クラブは2018年1月まで獲得した選手の登録が不可になる」という処分を取ることを発表しました。
これにより、レアルには日本円にして約3800万円、アトレチコには約9500万円の罰金が科されることになりました。
参照記事
レアルとアトレティコが2018年まで補強禁止に、FIFAが異議申し立てを棄却(参照サイト:AFP)
サッカー=レアルとアトレチコ、選手獲得禁止へ 異議棄却(参照サイト;ロイター)
両マドリードがCASに提訴
これは、スペインのメディアも大々的に報道しました。登録違反とされた中には、日本の中井卓大選手のほか、ジネディーヌ・ジダン監督(バルセロナFC)の4人の息子たちも含まれていたからです。
2018年まで獲得選手の登録が不可と言う状態、また獲得した選手を手放さなくてはならない状況になったら…という状況を憂い、
¿La peor temporada del Real Madrid?
(レアルマドリードに最悪の時代到来?)
引用サイト:GOAL
という報道もなされました。
レアル・マドリードはFIFAの処分を不服とし、CAS(スポーツ仲裁裁判所)に提訴。
公式サイトでは、2016年9月16日付で下記のように公式声明を発表しました。
FIFAが課していた制裁について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)がレアル・マドリードC.Fに対し処分執行を先送りする決定を出しました。
これにより制裁処分が出されていた未成年選手はそれぞれのチームで改めて試合出場できることになりました。
引用サイト:REAL MADRID(赤線筆者)
中井選手関連記事
日本発世界へ!レアル・マドリード中井卓大選手の歩み
中井卓大選手(12歳)今度はU-14カテゴリーへ!レアル・マドリード・インファンティールAに昇格!
世界の天才少年に学ぶ!U-12天才少年のおすすめ動画集(久保健英選手、中井卓大選手、Charlie Bontis選手、ピエトロ・トマセッリ選手、石井久継選手)
未来の日本代表【久保建英くん・中井卓大くん】近況ニュース!(9/15更新)
最後に
現在、U-14カテゴリーであるインファンティルAに所属する中井選手も、これによって10月に開幕する公式リーグ戦への出場が認められました。
まだまだ処分の最終判断が出たわけではありませんが、海外で活躍する未成年選手たちにとって一番良い解決になることを望みます。
活躍を期待しています!
コメントはまだありません。