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トレセン選手も多数在籍!クーバー・コーチング・サッカースクールの指導法とは

img_2730-1チーム練習ではなかなか強化しにくい、「個人の技術」を徹底的に強化できるサッカースクールがあります。博多区にあるクーバー・コーチング・サッカースクール スプラージ金隈校に行ってきました。
施設『スプラージ金隈』にはコートが6面あり、今回は全天候型のコートでの取材となりました。新しくて綺麗な人工芝のコートで飛び回る生徒さんたちの保護者の方々にも突撃インタビューしてきました。

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子どもたちの元気のよい挨拶の声に迎えられ、練習も見学させていただきました!

スプラージ金隈校はこちら(クーバー・コーチング・ジャパン)

(取材・撮影/栗原 唯、文章/Miz)

「個人の技術を最大限伸ばすところ」クーバー・コーチング・サッカースクールはなぜ個人を「伸ばせる」のか?

低学年のクラスを見学させていただきました。コーチは2002年よりクーバー・コーチングのスタッフとして15年間活動しており、福岡支部トレセンでも指導を行っている瀧口 亮(タキグチ マコト)コーチです。個人技術を伸ばせるポイントを伺いました。

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技術や戦術を習得していくために、様々なトレーニングが必要になります。選手達が着実にスキルアップしていくために、クーバー・コーチングの哲学に基づいた『選手育成ピラミッド』があります。
①個人の技術を最大限に伸ばす。
②スーパースターの技術が身に付く。
③子供1人にボール1個が原則。
④サッカー選手の基礎をつくる綿密なプログラム。
⑤子供の発育に合わせたStep by Stepの練習メニュー。
⑥各自のペースにそった指導で、上達が実感できる。

こんな子たちが通っています

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練習を見学している保護者の方々に突撃インタビューしてみました。回答してくださった方、ありがとうございます!(緑の字はグリーンカードのインタビューです

どうしてクーバーに入ろうと思ったんですか?

5年生の保護者の方「個人の技術を上げたくて。友達が通っていたので知っていたんですが、技術を向上させるのによさそうだったから通い始めました。」
6年生の保護者の方「同じチームの先輩が通っていて、良さそうだったので…。」

クーバーの良いところは何でしょう?

5年生の保護者の方「チーム以外で友達ができたり、刺激をたくさん受けることができています。いきいきとサッカーしているし、少しずつ上手になっている気もします。」
6年生の保護者の方「コーチの声が大きくて、指示内容や言われていることがとても分かりやすい。一人一人を褒めてくれるのでやる気も出るようです。チームとは違う自分でプレーできるのもいいですね。」

九州女子トレセン6年生の宮原加奈さんを見つけました!

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クーバーに通って良かったことは?

宮原加奈さん(以下、敬称略)「個人技を増やせたことです。」

将来の夢は?

宮原「世界で戦える選手になることです。」

宮原さんは、8月末に行われた第1回九州トレセン女子U-12合宿に福岡県から選出されて参加。福岡出身のなでしこをめざし、しっかり努力を重ねています。インタビューに応じてくださってありがとうございました!

2016年度 第1回九州トレセン女子 U-12 福岡県参加選手決定!(ジュニアサッカーNEWS)

宮原さんの保護者の方にも伺いました。

どうしてクーバーに入ろうと思ったんですか?

「足技がうまくなりたかったからです。」

クーバーの良いところは何でしょう?

「意識の高い、上手な選手もたくさん来ています。こんな技術があるのか、と刺激もたくさん受けて勉強になっています。コーチがいいところを見つけてちゃんと褒めてくれるので、通うのはとても楽しそうです。」

初心者から九州トレセンに参加するような選手まで、幅広いレベルを網羅しているスクールです。集団指導なのに、どうして一人ずつのレベルを確実に伸ばすことができるのでしょう?

初心者から九州トレセン選手までを網羅する指導技術

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スプラージ金隈校に通っている選手は、初心者から福岡県トレセン、九州トレセンで活躍している選手まで幅広いレベルの選手たちです。この選手たちはレベルによってクラス分けがされるわけでなく、「低学年」「高学年」の2つのカテゴリの区分けのみ。

どんな子が来ていますか?

瀧口「低学年は初心者が多いですね。高学年の中にはトレセンやJリーグ下部組織の子も来ています。2016年のリオオリンピックのメンバー18人中の5人がクーバー・コーチング・サッカースクールの出身です。」

18人中5人?すごいですね!

瀧口「クーバー・コーチング・サッカースクールは全国にあります。今現在、全国に138校ありますね。お預かりしているお子さんは2万人を超えています。九州には福岡・佐賀・熊本・長崎・鹿児島の5県で15校あります。」

様々なレベルの子たちが一緒に練習をして、どうやって個人レベルを伸ばすんですか?

瀧口「指導方法は一緒です。けれどアプローチの方法を変えます。この子ならこのレベルを要求する、この子ならここまでのレベルを要求するというように、個人によって求めるレベル、考えさせるレベルを変えています。声掛けももちろん個人によって違います。」

「ホームワーク(宿題)も出ますよ。僕はその日の復習と次回の予習をホームワークとして出すことが多いですが、コーチによって違います。」

リオデジャネイロオリンピックの5選手はクーバーの出身者だった!

リオオリンピックに出場した選手のうち、クーバーに通っていたのはMF遠藤、矢島、南野、中島、DF室屋選手です。この5人は、出身地も特徴も違います。

どこのクーバーで学んでも、プログラムは全世界で一緒です。プログラムの中で様々な才能を開花させていった5人の記事はこちらをどうぞ。

【U23】”同じサッカー塾”で技術の土台築いた遠藤、矢島、南野、中島、室谷(参照サイト:スポーツ報知)

練習の様子がよくわかる動画

さまざまなレベルの子どもたちが来ているのがわかります。

低学年の指導。このような声掛けが練習中ずっと行われます。

高学年になると、こうなります!

(撮影:栗原 唯)

安全面に配慮した練習

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子どもたちが頭に付けている防具のようなものは何ですか?

瀧口「サッカーのプレー中に転倒や衝突による頭部外傷の事故から選手を守る為に、衝撃を吸収するヘッドガードです。テレビ番組の「逃走中」や、ブラインドサッカーなどでも使われています。」

ヘッドガードは2003年8月にFIFA(国際サッカー連盟)により、保護用具として公式戦で使用可能と承認されています。もちろん、JFAの定める「サッカー競技規則」の第4条/競技者の用具」においても使用が認められています。

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クーバー・コーチング・サッカースクールの「安全性への配慮」は並大抵なものではありません。ゴールに当たっても痛くないよう、ゴールポストにクッションがついていたり、ゴールそのものが倒れる事故を絶対に起こさないための転倒防止対策がしっかりされていました。

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ここまで徹底した安全を確保しているのは、選手がケガをすることによって練習ができない期間が増えてしまったりするのを徹底的に防ぐため。選手の活躍はまず練習環境の安全から、というポリシーの元、常に1クラスに複数のコーチがつき、子どもたちの安全を確認しながら練習を行っています。

この日、ヘッドガードを初めて付けてみた小学2年生の彼は、スクールを無料体験に来た選手です。

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保護者の方のお話も伺いました。
「熱心に指導してもらっているのを目の前で見て、保護者としてはぜひ通わせたいなと思いました。普段はクラブチームでサッカーをしているけれど、また違った練習もあるのでとても楽しそうでした。」

小学校2年生のお子さんは、「おもしろかった!うまい子がいっぱいいた。もっと練習したいなと思った!」という感想でした。

伸びる秘密はやっぱりコーチ!驚きの指導者育成

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クーバー・コーチング・サッカースクールといえば、有名なのはその「コーチ育成」です。

通常のサッカーチームやサッカースクールは、就職してそのまま指導者になる例が少なくありません。元Jリーガーがコーチを行うことが多いJ下部組織ですら、引退後すぐに選手がコーチになることが普通です。

クーバーサッカースクールのメインコーチは、指導者養成機関ある『クーバー・アカデミー・オブ・コーチング』を1年間終えてからでないと、メインコーチとして指導することができません。たとえJFAのライセンスを持っていたり、指導経験がある方も必ず、『クーバー・コーチング』を学ぶために1年間を費やします。
参照サイト:クーバー・アカデミー・オブ・コーチング

指導者アカデミーでは、サッカー技術・戦術の指導はもちろん、児童心理学や栄養学、解剖学なども学びます。元プロであっても、すぐにクーバーのメインコーチとしてコートに立つことはできません。

瀧口「基本的にコーチは終身雇用です。コーチという職業の地位向上も、クーバーでは目指したいと思っています。」

良い選手を育てるには良い指導者が必要

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良い選手を育てるためには、良い指導者がいる必要がある。このことは、JFAの指導者養成ダイレクターである山口隆文氏も強調していることです。

参照記事:ジュニアサッカーNEWSが日本サッカー協会(JFA)に保護者の皆様に代わって疑問をぶつけてみました!(ジュニアサッカーNEWS

チームのサッカー練習では、個人に特化する練習をすることが難しいのが現状です。どうしても1人で多数の選手を教えるとき、上を目指したければ練習のレベルを上の選手に合わせ、引き上げたければレベルを真ん中の選手に合わせるようです。

個人に特化した練習をしたくても、時間的・メニュー的にできないこともあります。サッカーはもちろんチームスポーツです。ですが、そのチームスポーツを楽しむためには、個人の技術も高くなることが大切だということを考えさせられる取材でした。

九州のスクールでは10月末まで『ジュニアサッカーNEWSを見た』もしくは『少年サッカー応援団を見た』と言っていただければ、無料体験が2回できます。
10月末までのチャンス!この機会にぜひスクールを体験してみてください

※終了しました

福岡
スプラージ金隈校 小倉校 スプラージ伊都校 筑紫野校 東福岡校

佐賀
佐賀校 唐津校 鳥栖校

長崎
長崎総科大学教室 島原校 大村教室

熊本
熊本菊陽校 熊本戸島校 熊本御幸校

鹿児島
鹿児島校

その他の地域
こちら

最後に

動画を何度も繰り返して見ながら、子どもの幼稚園選びの時に現役幼稚園教諭の友人から聞いた言葉を思い出しました。

「もしも、いい幼稚園を選びたかったら、求人広告を調べてごらんよ。一般的に出ないけど、ハローワークとかにあるから。先生を大事にしてて、拘束時間が短い、待遇のいい幼稚園がいいよ。

いい先生が『ここで働きたい』って思ってやってきて、しかもその中から先生を選んでる幼稚園は、絶対にいい幼稚園だから。しょっちゅう求人広告を出していたり、休みが少ないとかお給料が安いとか、幼稚園にもいろいろあることがわかるよ~」

別件取材のとき、FC東京育成機関のコーチたち(元選手)は、「なぜプロになるまでサッカーを続けたのか」と聞かれたとき、全員が「小学校時代のコーチが良くて、本当に楽しかったから」と答えていました。

良い指導者に出会える場を探してあげるのも、親にできる大事な手助けだと思います。

 

 

 

この記事を書いたライター

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。2023年1月からメディア部門責任者。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの親となりました。
見守り、応援する立場からは卒業しましたが
今も元保護者たちの懇親会は非常に楽しいです。

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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