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差が歴然!2016年度FFPトレセン選手の誕生月分析結果 - 2

FFP参加者の誕生月一覧

umareduki明らかに4月、5月生まれが多いのがお分かりいただけると思います。都道府県によっては、10月以降の誕生月の選手が一人もいない県もありました。

ただし、早生まれの選手はいないのかというと、そんなことはありません。「早生まれは選ばれにくい」というのは、あくまで一般論であることをご了承ください。

このデータを見るかぎり、圧倒的不利な早生まれの選手。この問題はいつか解消されるのでしょうか。

静岡県サッカー協会が出した声明に、興味深い事実を見ることができます。

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「早生まれの選手の抱える問題」

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Jリーグユース、高校サッカーに出場している選手の生まれ月は圧倒的に4月~6月生まれが多くて早生まれが少ないというデータがあります。FFPに見られる傾向は、高校年代まで続くのです。

この原因として、早生まれの選手は小学校年代に生まれ月格差により、ジュニアユース→ユースにつながる「セレクション合格が不利になる可能性」の高さが挙げられます。

J下部組織、強豪クラブチームのセレクションに合格しなかった場合、部活か町クラブで続けるしかありません。必然的に、試合機会が奪われたり、部活の場合は3年次の途中で引退があるなど、さまざまな支障が出てくることでしょう。

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本当に早生まれは不利なのか?

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「早生まれは不利」としか言えないようなFFP、Jリーグユース、高校サッカー。

ところが、2013年FIFAコンフェデレーションズカップに参加している日本代表のメンバー(A代表)は、逆に早生まれの選手が多いのです。

4~6月生まれの選手に、身長・体格ともに追いつくU17程度まで、早生まれの選手は不利な状態が続くのかもしれません。しかし、体格が整ったとき、今まで自分よりも体格的に優れた選手たちと行ってきた練習の成果が花開くのではないでしょうか。

静岡県サッカー協会は、この分析の結果、「指導者の問題として早生まれの選手の育成や扱いは注意深く扱う必要があると思われる」と述べています。

早生まれの選手の抱える問題(参照サイト:静岡県サッカー協会)

この記事を書いたライター

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。2023年1月からメディア部門責任者。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの親となりました。
見守り、応援する立場からは卒業しましたが
今も元保護者たちの懇親会は非常に楽しいです。

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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  1. 日本とヨーロッパ アメリカでは学年を区切る月が違うため差がでます

    日本は3月
    ヨーロッパは12月
    アメリカは9月

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