東京・味の素スタジアムで行われたEAFF E-1サッカー選手権決勝大会初戦、SAMURI BLUE(日本代表)は朝鮮民主主義人民共和国代表と対戦。両者0-0のまま試合終了かと思われましたが、終了間際にMF井手口陽介選手(G大阪)がゴールし、日本代表が1-0の勝利を収めて、勝ち点3を得ました。
日本は男子競技初日時点で首位に立っています。
GK中村航輔選手(柏)とDF室屋成選手(FC東京)は代表戦初出場、DF谷口彰悟選手(川崎)、MF髙萩洋次郎選手(FC東京)、FW金崎夢生選手(鹿島)は代表戦に久しぶりの出場となり、フレッシュなメンバーでの初戦となりました。
前半15分には左サイドから金崎選手のパス受けたMF倉田秋選手(G大阪)がゴールネットを揺らしますが、これはオフサイドの判定。また30分にも金崎選手、39分には髙萩選手がゴール前で左サイドからゴールに迫りますが、ゴールを割るには至らず、攻めあぐねる展開がつづきました。守備面ではGK中村選手が好セーブでゴールを死守。前半を0-0で折り返します。
後半には、早い時間にDPR KOREAのカウンターを仕掛けられ、51分にはミドルレンジから、53分には左サイドの角度のないところからゴールを狙われます。しかし、GK中村選手(リオデジャネイロ・オリンピック代表)が再三するどい反応を見せて相手シュートを防ぎます。
0-0で終了かと思われたアディショナルタイム3分、川又選手からのクロスを逆サイドで受けたMF今野泰幸(G大阪)選手が頭で絶妙な位置に落とすと、中央に駆け上がってきた井手口選手が右足で捉えてミドルレンジから豪快にシュートを放ち、DPR KOREAのゴールをこじ開けます。日本代表は苦しみながらも勝ち点3を手にしました。12日(火)の第2戦では中国代表と対戦します。
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監督・選手コメント
ヴァイッド・ハリルホジッチ SAMURI BLUE(日本代表)監督
少し運も味方した良い勝利でした。あまりにも未熟な形で戦ったところもありましたが、最終的に勝利できたのは良かったと思います。相手がかなり低い位置でしっかりブロックを作っていたのでプレーしづらく、求めていた背後を狙う動きは少なかったです。低いブロックを作る相手の罠にはまったところもあって、我々はプレースピードが遅くて横パスが多く、前線の選手たちが中盤に下がって来てボールをもらうことも多くありました。相手の背後を狙うには連動性が必要ですが、それは簡単ではありません。
相手はボールを奪った後のパスの精度も高く、ベストメンバーで来ていたことを考えると、ポジティブなことは少なくありません。いいプレーをした選手たちもいて、特に若いGK中村選手がいろいろな場面で解決策を見つけてくれて、良い発見でした。代表初招集の伊東選手も、ボールを持つと仕掛けて相手を抜き去る能力を見せてくれました。多くの選手が不在で、代表戦初試合の選手も少なくない中、このチームは今作っている途中です。選手たちは最後まで意欲的に焦らずに戦いました。内容には満足していませんが、初戦の勝利は素直に喜びたいと思います。
そして、我々は政治の話をするためにここに来ているわけではありません。サッカーの世界で友情や信頼、喜びを伝えたいと思っています。選手たち同士もしっかり挨拶して握手をして、私もDPR KOREAの監督と握手をしました。私はこのサッカーファミリーの一員であることを誇りに思っています。少しおかしくなっているこの世の中、社会の中で、良い部分のあるスポーツという世界に私たちはいます。それは喜ばしいことです。我々は友情や喜びを伝えます。欧州でもアフリカでも日本でもどこでもライバル意識はあると思いますが、私たちはスポーツ面でのライバル意識を持って戦いたいと思います。政治は我々に関係するものではありません。そして今日の試合でもデュエルや激しいプレーはありましたが、スポーツに反する姿はありませんでした。両チームともその意味で称えたいと思います。我々の政治に対する答えはこのピッチで見せた姿です。つまり、時間を共にする、共に戦うということです。
GK #12 中村航輔 選手(柏レイソル)
いつも通り出来たと思います。1試合だけですがゼロに抑えられてよかったです。パワーのある相手と聞いていたので、それは気を付けながらプレーしました。チームで結果を出したので、全員が手応えを感じていると思います。
MF #2 井手口陽介 選手(ガンバ大阪)
今野さんがボールを落としてくれて、ふかさないようにだけ意識して蹴りました。ボランチ2枚が上がっていたので、止めようかなとも思ったのですが、最後だからいいかなと思って上がりました。結果的に良かったです。初戦に勝てれば大きいと思っていたので、その点でも良かったです。
ヨルン・アンデルセン 朝鮮民主主義人民共和国代表 監督
良い試合をしていただけに、とても不運でした。日本を研究して良い準備をし、よく守り、日本の決定機は2回ぐらいで我々は5、6回作りましたが、長い時間良いプレーができていましたが、我々はフィニッシュが足りず、最後の最後に失点してしまいました。辛い負け方です。
スケジュール
12月4日(月) 17:00 トレーニング(味の素フィールド西が丘)【一般公開】
12月5日(火) 11:00 トレーニング(味の素フィールド西が丘)【一般公開】
12月6日(水) PM トレーニング【一般非公開】
12月7日(木) PM トレーニング【一般非公開】
12月8日(金) PM 公式練習【一般非公開】
EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会
12月9日(土) 1-0 第1戦 vs 朝鮮民主主義人民共和国代表
(味の素スタジアム)
12月10日(日) 11:00 トレーニング(味の素フィールド西が丘)【一般公開】
12月11日(月) PM トレーニング【一般非公開】
12月12日(火) 19:15 第2戦 vs 中国代表
(味の素スタジアム)
12月13日(水) 11:00 トレーニング(味の素フィールド西が丘)【一般公開】
12月14日(木) PM トレーニング【一般非公開】
12月15日(金) PM トレーニング【一般非公開】
12月16日(土) 19:15 第3戦 vs 韓国代表
(味の素スタジアム)
※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。
【EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会】
男女ともに、中国、日本、朝鮮民主主義人民共和国、韓国の4チーム総当りによるリーグ戦で東アジアサッカーの頂点を競います。
12月8日(金)から16日(土)まで、男子は味の素スタジアム(東京)、女子は千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ/千葉)で行われます。
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関連情報
・(変更あり)参加メンバー・スケジュール発表!SAMURAI BLUE(日本代表)【EAFF E-1 サッカー選手権 2017 決勝大会(12/8-16)】
・SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー・スケジュール 国際親善試合 対ブラジル代表(11/10 フランス)、対ベルギー代表(11/14 ベルギー)
・日本代表選手がジュニア時代通ったのはこんなチーム!
・【おすすめ動画】2002年日本代表戦のハーフタイムのやりとりがスゴい!
・日本代表新ユニフォームが完成!! コンセプトは「勝色」!!
最後に
苦しみながらも貴重な勝ち点3を獲得し、初戦を白星発進できたことは結果的に良かったですね!井手口選手の豪快なゴールには会場のスタンドもテレビの前の視聴者も一気にボルテージがあがりました!第2戦も勝利目指して頑張ってもらいたいですね。