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サッカー留学するならどこの国?サッカー留学でプロへの夢をかなえるために!

高校在学中、あるいは高校卒業後にサッカー留学を考えている方に、サッカー留学国としてあげられる国をご紹介します。今回は、実際に「プロになりたくて行く」と仮定したとき、やはり心配になるケガの際の医療事情、生活事情、プロとしてやっていける外国人受け入れ体制がどれだけ整っているかなどについてまとめました。(※この記事は再掲です。)

なお、エリアごとに国の順序はあいうえお順になっています。

ヨーロッパ

イギリス(イングランド)

特徴

最高峰のプレミアリーグをはじめとして、各地域リーグを含めると24部までリーグのあるサッカー先進国です。サッカーができる語学留学などのプログラムも充実していて、語学とサッカーの両方を勉強できる環境も整備されています。

留学がプロに結びついた例
生活情報

ほとんどのスーパー等は19時には閉まり、パブも11時には店を閉めます。物価が高いという印象がありますが、「世界で最も物価が高い国」ランキングでは10位にランクインしています。ちなみに、1位はスイスです。日本はTOP10ランク外なので、日本より物価が高いことは間違いありません。

医療情報

国営の医療サービス(NHS)があり、外国人でも無料で診察・治療してもらえますが、診察の予約が1週間~2週間先までいっぱいなのはざらなので、急な病気やケガやプライベート病院を利用することになります。プライベートの病院は予約もすぐに取れて診察も丁寧ですが、全額自己負担の上、料金は病院独自の設定となります。

海外保険への加入は必須です。

イタリア

特徴

プロ、アマ両方のリーグを合わせると2000にも及ぶチームが存在する国、イタリア。2015年のイタリアサッカー協会のリーグ改革により、セリエAのクラブは、トップチーム(25人枠)に育成出身の選手を4人とイタリア出身の選手4名を登録しなければいけないという規制ができました。それに伴い、外国人枠にも補強について厳しい規制がかけられることになりました。

留学とどのように関係してくるかはまだ未知数ですが、イタリアサッカー協会の外国人選手獲得枠の規制の変化にも目が離せない状態です。

留学がプロに結びついた例

Jリーガーも勉強のため、あるいは海外に目を向けるために留学をすることがあります。中田英寿さんもベルマーレ平塚時代のシーズンオフにイタリアのセリエA、ユヴェントスの下部チームに短期留学をしています。

川島永嗣選手も、大宮アルディージャ加入後にイタリア・セリエAのクラブ(クラブ名は不明)に留学しています。

生活情報

物価はだいたい日本と変わりません。治安の面では軽犯罪(すりやひったくりなど)が多いことで知られていますが、日本の人混みと同様、貴重品の管理がしっかりできていれば問題ないという声もあります。

医療情報

公立病院は外国人でも無料になります。英語は通じません。開業医の場合では、受診時に医療費が必要になります。私立病院では英語が通じますが、医療費は高額になります。

オランダ

特徴

「子どもに自立をさせる」というテーマで育成を行っていると言われます。そのせいか、プレーを目標としてオランダにサッカー留学するよりも、最近は指導者が学習目的でオランダに留学する方が多いのが特徴です。

留学がプロに結びついた例

福岡県出身の金井拓也選手(高校時代はサガン鳥栖ユースでプレー)が、大学3年時にオランダのフェンローにあるフォンテンス応用科学大学へサッカーを目的とする留学をしました。

その留学中にリトアニアのジャルギリスというチームから声がかかり、ジャルギリスに所属することに。ジャルギリスにリトアニアリーグでの14年ぶりの優勝をもたらすのに貢献しています。

生活情報

犯罪率が低い国として有名です。2016年12月に発表された「世界で最も安全な都市ランキング」だと、アムステルダムが5位にランクインしています。1位は東京、3位は大阪です。麻薬・売春も合法化されているので話題になることもありますが、直接治安の悪さに結びついているわけではないと言われています。

医療情報

2009年から日蘭社会保障協定が有効になっているため、日本の公的医療保険制度はオランダでも使えます。そのため、日本人の医療費は比較的安価に抑えることができるようになりました(適用証明書が必要で、なおかつ就労していない場合に限ります)。

スペイン

特徴

スペインのサッカーリーグは日本人がプレーできるリーグが決まっています。4部以下のリーグと、1部リーグ、2部リーグAです。プロ入りを目指すならユース登録をまず目指しましょう。

ユース登録ができるのはU-18です。ユース登録をしたうえで契約に結び付けば、そのチームのトップチームとしてリーグに出場することが可能です。

留学がプロに結びついた例

東京都出身の富樫佑太選手は、高校2年生の時短期スペイン留学をして衝撃を受け、高校卒業後にスペイン・バレンシアへの挑戦を決めました。高校卒業後、スペインのウラカン・バレンシアCFで1年間プレーしたのち、2015年からFC琉球で活躍しています。

生活情報

「シエスタ」という文化があります。長い昼休みのことで、13時~16時ころまでは飲食店もほとんど閉まってしまいます。これはサッカー選手も例外ではありません。夜の試合は22時スタートになることもあります。

闘牛やサッカーなど屋外で行われる競技の観客席は日陰席と日向席で価格が違うほど、スペインの日中は日差しが強いです。サッカーのプレー時間が遅いのも、その日差しと日中の高温を避けるための配慮だと言われています。

医療情報

サッカー留学ですと民間保険を利用することになりますので、公立病院でも私立病院でも受診することができます。医療費は後日発行されて郵送されてくるのですが、数か月後~1年後になることがあります。

ドイツ

特徴

ドイツの場合は、日本人が留学生(外国人選手)として扱われないという大きな特徴があります。そのため、公式戦への出場制限がなくプロ契約へもつながりやすいという一面があります。

ブンデスリーガの行っている育成には、各クラブに育成のスペシャリストを配置し、各クラブにユースアカデミー出身者を必ず8名以上所属させなければいけないという規則があります。トップチームには育成機関から4人以上を所属させなければなりません。

育成機関に登録されることができれば、プロへの道も開けると考えられます。

以下はジュニア対象の記事ですが、高校で留学したケースなどにも触れています。
参照記事:1度は真剣に考えたいサッカー留学! 世界のレベルを子供に触れさせよう!

留学がプロに結びついた例

宮市亮選手は、中京大中京高校の3年時にドイツのFCケルンの練習に参加したところ、そこで認められ、アーセナルとの長期契約(5年間)につながりました。

生活情報

留学の場合は寮、ホームステイなどコーディネイターによってさまざまな形態があります。ドイツは「整理整頓は人生の半分」という言葉もあるくらい整理整頓を重んじます。

医療情報

日本での健康保険のほか人、新たにドイツでの医療保険に加入する必要がある仕組みになっています。開業医の中に日本人通訳がいる病院もあります。直接受診できる外来は少なく、予約を取ってから行くのが一般的です。受診時に支払うのではなく、請求書が後日郵送されてくる仕組みです。

次ページでは南アメリカの2ヶ国を紹介します。

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