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日本サッカー協会の目指すところを知っておこう!ジュニア年代にも大きな影響がある協会の取り組みについて(11/18更新)

サッカー大国日本の実現に向けて、日本サッカー協会は長期及び中期計画を出しています。

現在のジュニア年代にも関わり合いの深い内容をまとめました。

※愛媛県(女子)、鹿児島県(女子)を11月18日に追記いたしました。

illust:日本サッカー協会

JFAの約束2015

ikusei2photo:Jarrett Campbell

1.サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーが500万人になる
2.日本代表チームは、世界でトップ10のチームとなる。

サッカーファミリーは2015年に526万人になりました。サッカーファミリーは
・選手
・指導者
・審判
・運営スタッフ
・ファン、サポーター
の5分野の合計からなっています。

日本代表チームは世界でトップ10のチームとなるかというのは、まだ未達成です。

現在の日本代表SAMURAI BLUEは、FIFAランキング50位。なでしこジャパンは、FIFAランキング【女子】4位となりました。

組織としての日本サッカー協会が世界がトップ10の組織となることは、達成しました。総合的には、ドイツやイングランドが上位に位置しています。

組織としてのランキングは、協会会員数、登録人口、スタジアム数、国内リーグ観客数、FIFA大会成績、協会収支、国内機構、国際機構への人材輩出数などの観点から総合的に判断されます。

JFA中期計画2015-2022

ikuseikadai世界トップ10チーム構想を実現するためには2014年の12月に発表された「ピッチ上の課題」について解決していかなければなりません。

2014年からの8年間に行われる大きな大会は、

・2018年(ロシア)ワールドカップ
・2020年(東京)オリンピック
・2022年(カタール)ワールドカップ

女子は、

・2015年(カナダ)ワールドカップ
・2019年(フランス)ワールドカップ

となり、これらの課題を解決して好成績を上げることが期待されています。

JFAの目標2030

・サッカーファミリーが800万人になる。
・日本代表チームは、FIFAワールドカップに出場し続け、2030年までに、ベスト4に入る。
・上記のふたつの目標を達成するために、基盤整備に努め、2030年までに世界でトップ3の組織になる。

JFAの約束2050

1.サッカーを愛する仲間=サッカーファミリーが1000万人になる。
2.FIFAワールドカップを日本で開催し、日本代表チームはその大会で優勝チームとなる。

この目標に向かうために、「育成」の段階において、次の課題が解決に向けて動き出しています。全日の代表予選がリーグ戦になったことや、FFPの導入などはこの解決に向かっての布石です。

ikuseikadai1

では、この目標に向かって各都道府県がどういう取り組みをしているのかをご紹介します。

各都道府県の取り組み

現状課題の解決のため、各都道府県サッカー協会でもさまざまな試みがなされています。この取り組みは現在次々に発表されている最中なので、発表され次第追記いたします。

ジュニアサッカー年代に関係する第3種、第4種、女子、キッズへの取り組みだけをまとめてあります。

北海道エリア

ikusei4photo:Luyen Chou

東北エリア

ikusei5photo:Tom Childers

青森県
岩手県(第4種)

・被災地域での第42回岩手県サッカースポーツ少年団大会の決勝トーナメント開催により、災害の風化を防ぐ試み
・東日本大震災による被害を受けた方々のサポート

参照サイト:日本サッカー協会(2015/8/24)

岩手県(第3種)

・拮抗するリーグを構築するため、指導者欧州会を開催
・U-13リーグのあり方を模索

参照サイト:日本サッカー協会(2014/07/28)

宮城県
秋田県(第4種)

・冬季練習にフットサルの試合を多数導入して強化を図る
・U-12リーグの充実や技術のレベルアップ、若手指導者の育成

参照サイト:日本サッカー協会(2014/08/19)

秋田県(キッズ)

・ほぼ毎日行われている幼児施設の巡回指導
・2種(高校生年代)の選手が参加するキッズ年代のエリート活動も県内全域で実施
・JFAグリーンプロジェクト(ティフトンのポット苗を植える緑化活動)
・グラスルーツフェスティバルの開催(2015年7月)

参照サイト:日本サッカー協会(2015/09/28)

山形県(女子)

・4種年代で男子チームで活動している女子チームの選手を集めてのサッカー教室を週1回開催

参照サイト:日本サッカー協会(2014/10/20)

福島県(キッズ)

・東日本大震災の被害により減少していたサッカー人口の増加がみられる
・巡回指導を教育委員会と連携しながら推進

参照サイト:日本サッカー協会(2014/09/22)

福島県(女子)

・U-12年代の男女の枠組みを取り払い、女子登録から4種登録に変更
・U-15以上を対象に、福島県女子サッカーリーグの開催
・JFA・キリンレディース/ガールズサッカーフェスティバルの福島県開催

参照サイト:日本サッカー協会(2015/10/26)

関東エリア

ikusei6photo:Kevin Krejci

茨城県
栃木県(第3種)

・中学年代のリーグ戦の整備
・指導者の質の向上のため、指導者講習会の実施
・2022年の国体(栃木県開催)に向けての組織の充実を計る

参照サイト:日本サッカー協会(2015/07/31)

群馬県
埼玉県
千葉県
東京都(第3種)

・中学生交流リーグの創設
・グラウンドの確保に協力してもらえる体制づくり

参照サイト:日本サッカー協会(2015/08/03)

神奈川県
山梨県

北信越エリア

ikusei7photo:Jarrett Campbell

新潟県
富山県(第4種)

・「暴力・暴言根絶のための研修会」の開催
・各登録チームの指導者全員の有資格者義務化
・第4種研修会の充実と活用
・ウェルフェアオフィサーの設置
・県・地区トレセンスタッフのリーダー育成
・リスペクトワークショップの開催

参照サイト:日本サッカー協会(2015/8/31)

富山県(第3種)

・2016年度の富山市開催「全国中学校サッカー大会」の成功に向けての準備の推進

参照サイト:日本サッカー協会(2014/07/28)

石川県(キッズ)

・保護者へのキッズリーダー講習会受講のお願い
・技術委員会の中にキッズ部を設置、1年生から4年生のプレゴールデンエイジ世代に向け、調整力、持久力、判断力を培うプログラムを導入

参照サイト:日本サッカー協会(2014/09/29)

石川県(女子)

・幼児から社会人を対象に年間8回程度の初心者サッカー教室の実施
・女子の一般サッカーリーグ戦の充実
・年間7回程度の育成強化フェスティバル

参照サイト:日本サッカー協会(2015/11/05)

福井県
長野県

東海エリア

ikusei8photo:Kevin Krejci

岐阜県(第3種)

・3種年代の海外大会の参加を推進(カンボジア遠征)
・地区トレセンの充実を図る

参照サイト:日本サッカー協会(2015/8/10)

静岡県(女子)

・女子の海外遠征の実現

参照サイト:日本サッカー協会(2014/10/27)

愛知県
三重県(第3種)

・中学2年生を対象とする「U15 Leader’s Project in Mie」の開催

参照サイト:日本サッカー協会(2014/08/04)

三重県(キッズ)

・2012年度より「三重ミッション5(MMS)」発動
・2013年度から「MM5ALL三重U-9」として、MMSで学んだ選手が県内で刺激し合う場を年4回設ける

参照サイト:日本サッカー協会(2015/10/13)

関西エリア

ikusei9photo:Kipp Jones

滋賀県
京都府(第4種)

・4種リーグの充実と環境整備
・フットボールセンターの創設を検討
・指導者と保護者を対象に啓発講習会を開催

参照サイト:日本サッカー協会(2014/08/26)

京都府(キッズ)※10月12日更新

・京都府内5か所におけるサッカーフェスティバルの開始
・京都府下4地域での巡回指導(493回、延べ1万7912人:2014年度)
・JFA公認キッズリーダー講習会を、京都文教大学のカリキュラムへ取り入れる
・U-8,U-9のフットサルコートでのキッズサッカーリーグの開催

参照サイト:日本サッカー協会(2015/10/05)

大阪府(女子)

・中学生年代の女子選手のサッカー離れを食い止めるために、「JFA・キリン レディース/ガールズサッカーフェスティバル」の活用と、各中学校への女子サッカー部創設の働きかけを行う

参照サイト:日本サッカー協会(2014/11/05)

兵庫県
奈良県
和歌山県

中国エリア

ikusei10photo:Bill Soistmann

鳥取県(第4種)

・U-12リーグ戦の整備として、各チームが生活県内で活動できるようなリーグの振り分け
・県トレセンの活動を増加させ、指導者同士の研修会も行う

参照サイト:日本サッカー協会(2015/9/9)

島根県
岡山県
広島県(女子)

・アンジュヴィオレ広島U-18の創設による女子選手活動の充実
・女子チームを県内に数多く作り、県女子サッカーの底辺拡大を目指す

参照サイト:日本サッカー協会(2014/11/10)

山口県(第4種)

・県内8ブロックからのトレセンメンバーによる合同研修会を開催
・トレセン前日にJFAナショナルトレセンコーチを迎え、トレセン内容を協議
・第4種年代のリーグ戦の充実

参照サイト:日本サッカー協会(2014/09/01)

四国エリア

ikusei11photo:Jarrett Campbell

徳島県(キッズ)

・プライベートな大会を廃止し、公式戦尊重の方式に移行
・セントラルエリート事業として、U-6?8、U10のプログラムを月に2回行う

参照サイト:日本サッカー協会(2014/10/06)

香川県(第3種)

・「実力が拮抗したゲームの展開」の実現
・U-13リーグの発足による強化実現
・ブロック編成の変更によるリーグ戦の整備
・年2回の指導者講習会

参照サイト:日本サッカー協会(2015/8/17)

愛媛県(女子)※11/18更新

・25回目の女子リーグ開催
・2017年度に愛媛国体を開催

参照サイト:日本サッカー協会(2015/11/09)

高知県

九州エリア

ikusei12photo:Jarrett Campbell

福岡県(第4種)

・4種大会日程年間カレンダーの詳細見直し
・トレセンデーの設置

予選日程とトレセンのスケジュールがぶつからないように組むことでスムーズな選手招集とトレーニングが可能になりました。

参照サイト:日本サッカー協会(2015/9/14)

福岡県(第3種)

・中学委員会とクラブ委員会の連携をはかる
・U-13リーグ充実
・中体連チームの指導者が学校の垣根を越えて地域の中学生を指導

参照サイト:日本サッカー協会(2014/08/11)

佐賀県
長崎県
熊本県
大分県(第4種)

・トレセンスタッフを中心にテクニカルレポートを作成、参加チームの指導者に還元
・女子選手の育成に力を入れ、大分県独自の大会を増やしている
・トレセン活動においても男子と女子の協同に努めている

参照サイト:日本サッカー協会(2014/09/06)

大分県(キッズ)※2015/10/26更新

・大分トリニータ、カティオーラFC、スマイスセレソンによる幼稚園・保育園の巡回指導
・キッズリーダー養成講習会の充実
・小学校1,2年を対象に、グラスルーツフェスティバルを行う

日本サッカー協会(2015/10/19)

宮崎県
鹿児島県(キッズ)

・すそ野の拡大をテーマとし、JFAキッズプログラムの推進及びエリート養成システムの確立を行う
・巡回指導の充実
・2020年鹿児島国体・少年の部のターゲット年代の強化(U-10)として、「U-10チャレンジトレセン」の活動を展開

参照サイト:日本サッカー協会(2014/10/14)

鹿児島県(女子)※11/18更新

・中学生年代強化のための「忠元桜8人制女子サッカー大会」の実施…離島の女子選手の年間唯一の女子サッカー大会
・2020年の国民体育大会の開催地である霧島市の認知を図り、女子サッカー大会の開催を計画

参照サイト:日本サッカー協会(2015/11/16)

沖縄県

最後に

「日本代表のピッチ上の課題」の部分を読んで、「うちのチームと同じだ!」と思った方はいませんか?

ほとんどのチームは同じような課題を抱えているのではないかと思います。ということはつまり、今の課題を打開する草の根レベルの努力が日本代表のピッチ上の課題を解決することにつながるのです。

うまくいかないときでも、考えることをやめない。
試行錯誤し続ける。
試してみる。

その努力が日本のサッカー界を必ず押し上げます。2030年構想を押し上げるのは今のジュニアサッカー選手年代です。2030年ワールドカップベスト4という目標に向かい、ともに歩みましょう。

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この記事を書いたライター

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。2023年1月からメディア部門責任者。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの親となりました。
見守り、応援する立場からは卒業しましたが
今も元保護者たちの懇親会は非常に楽しいです。

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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