8月3~4日、大津町運動公園にて「コネクティングサポートセレクションin九州 supported by ポカリスエット」が行われました。これは、高校3年生と大学4年生を対象にしたセレクション会と、サッカー界の高校、大学、球団の振興と開催地の地域貢献を目的とするものです。
熊本県の最高気温が35.9度となった8月4日(火)に会場入りし、参加した選手たちの様子を取材してきました。コロナ禍ということで、当日は2週間分の健康チェックシート提出のほか、現地での消毒と検温が徹底され、無観客で行われました。
20分×4本の試合形式で行われたセレクション会に参加した選手たちの顔は、真剣そのもの。
気温さながらの選手たちの熱気が伝わってきました。
(取材・文/choco)
↓本文は写真の下から始まります↓
コネクティングサポートセレクション in 九州 supported by ポカリスエット
九州各県から将来有望な3年生30名が8月4日(火)10時キックオフの試合に参加しました。
アップの様子
緊張感の中、会場の横の広場で それぞれアップをする試合開始30分前の選手たちの様子です。
一つ一つの動作を確認するようにアップする選手やパス回しをする選手、試合をイメージしながら思い思いに体を動かしていました。
試合の様子
参加者がランダムにチーム分けられ、1nd~4ndに数回出場する形で20分×4本の試合に挑みました。それぞれの持ち味を生かし、アピールする選手の姿が印象的でした。
1nd
ビブスカラー
白 VS 赤
フォーメーション
白:4-4-2
赤:4-1-4-1
2nd
ビブスカラー
青 VS 黄
フォーメーション
青:4-1-4-1
黄:4-1-4-1
3nd
ビブスカラー
水色 VS 緑
フォーメーション
水色:3-4-3
緑:3-4-2-1
4nd
ビブスカラー
桃 VS 黄緑
フォーメーション
桃:3-4-2-1
黄緑:4-5-1
監督インタビュー
飯塚高校 中辻喜敬監督
・今回、このような合同セレクションが開催されましたがいかがでしたか?
飯塚高校からは5名参加しました。こうした合同でのセレクションは初めての参加です。
20分の試合形式で、一人だいたい3,4本に参加しました。
普段からJクラブのスカウトの方や大学のスカウトの方が見にきてくださっているので、変な気負いはなかったと思いますが、選手たちはいつもと違う感じがあって、1本目は緊張からか、動きが硬かったですね。
2,3本目に良くなってきて、4本目は暑さと疲れでちょっとパフォーマンスが落ちたかなと感じました。
こうした機会に何回も参加していくと、場慣れもしていくと思います。
いろいろなチームの選手が集まってやる試合形式で、コンディションもいろいろだったと思いますが、日常の習慣が一瞬に出ると思います。
本当に良い選手はパッと見た瞬間に「良いな」と思う。
自分の実力は出そうと思って出すものじゃなくて、才能も努力も瞬間瞬間に自然と出てしまうものだと思います。
こうした合同セレクションの機会はすごくありがたいです。
これからも機会があれば、ぜひ参加していきたいです。
参加選手インタビュー
試合後の選手に直撃インタビューをしました。
疲れているところ、爽やかな笑顔で快くインタビューに答えてくれた4人の選手たち、ありがとうございました!
向かって右から、GK 吉永 縁心 選手(国府)、FW 島﨑 大河 選手(ルーテル)、GK 永田 優斗 選手(ルーテル)、SB 福島 健琉 選手(ルーテル)
― 今回のコネクティングサポートセレクションin九州に参加されていかがでしたか?
国府高校 GK 吉永 縁心 選手
2日間参加させていただいたのですが、九州各校の強豪チームの中から選ばれたハイレベルな選手が集まる中で、自分がどれだけ通用するのか楽しみながらプレーしました。
ルーテル学院高校 FW 島﨑 大河 選手
いつもと違うメンバーと一緒に試合をして、合うところ合わないところが分かり、すごく勉強になりました。今後、自分のプレーの向上に繋げたいと思います。
ルーテル学院高校 GK 永田 優斗 選手
試合の中でPKを止めることができたり、自分で納得できるいいプレーもあったのですが、1点相手に献上してしまったシーンもあったので、そういう課題とするところを自分のチームに持ち帰って、もう一度鍛え直して今後に生かし、次の選手権も頑張りたいと思います。
ルーテル学院高校 SB 福島 健琉 選手
各チーム戦術感が違う中で、お互いにコミュニケーションを取って、うまくやれたと思うのでとてもよかったです。いい経験になりました。
飯塚高校 MF 野見山楽斗選手
(このセレクションには)やってやろうという気持ちで臨みました。
今までやってきた練習の成果を出すことができました。二つのポジションで試合をしましたが、
ディフェンシブMFの時に特に献身的に守備ができたと思います。その部分は良かったなと思っています。
最初のチームが組まれた時のコミュニケーションが一番大事だと思って、そこでみんなで話しをして、1試合目は特徴を見ながら、自分を出して周りを使うことを心がけました。
これからは、普段の練習から、まず自分の足りないところを磨いて、こういう機会に発揮できるようにしたいです。
主催者コメント
今年はコロナ禍で、たくさんの大会が中止となり、選手たちが自分の実力をスカウトの皆さんにアピールできる場が少なくなってしまいました。
そこで何かできることはないかと企画したセレクションです。
実際、現地にはJクラブが21球団、大学が20大学お越しいただいて、選手のプレーを観ていただきました。
そこで、今までに注目されていた選手の他にも、今回のセレクションでJクラブの目に留まった選手もいましたし、こうした機会を設けることができて良かったと感じました。
コネクティングサポートセレクション in 九州・中国・関西・東海 supported by ポカリスエット詳細
九州の他に中国、関西、東海と続きます。詳しくは下記をご覧ください。
目的
スカウティングによる高校3年生と大学4年生を対象にしたセレクション会を行う。また、サッカー界の高校、大学、球団の振興と開催地の地域貢献も目的とする。
主催
株式会社リトルコンシェル
後援
大津町、岡山市、愛知県
日程
コネクティングサポートセレクション in 九州
2020年8月3日(月)~8月4日(火)
コネクティングサポートセレクション in 中国
2020年8月6日(木)~8月7日(金)
コネクティングサポートセレクション in 関西
2020年8月10日(月)~8月12日(水)
コネクティングサポートセレクション in 東海
2020年8月14日(金)
会場
九州開催場:大津町運動公園球戯場(天然芝)
中国開催場:就実学園祇園グラウンド(人工芝)
関西開催場:J-GREEN堺(メインフィールドS1)
東海開催場:口論議運動公園(人工芝)
最後に
参加した選手たちは真剣そのもので、観客席で取材をしているこちら側にまで緊張感が伝わってくるほどでした。
コロナ禍でスカウトやセレクションを行なうのは困難な状況の中、このような試合形式の合同セレクションはスカウティングにとっても選手たちにとっても有意義な時間になるものだと感じます。
多くの選手がスカウティングの目に留まり、将来の夢に向かって新しい道を突き進んでいく姿も想像できました。今後、たくさんのサッカー選手を輩出するためにも、このようなセレクションが多く開催されることを切に願います。
参加された選手のみなさま、関係者のみなさま、暑い中お疲れさまでした!
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