
プレミアリーグの試合を分析すると、試合は全部で26,613の動作でできているそうです。
そのうち一番多いのが5,115動作の「方向転換」。プレミアリーグではなくても、別の統計で1試合につき1人当たり平均50回の方向転換を行っているというデータがあります。
急な方向転換は、相手選手との間にマークのずれや間合いの差を作る非常に重要な動作です。ですが、正しくない姿勢で行ってしまうと関節部に非常に負担をかけるため、故障やけがの原因になるという話もあります。無理なく超重要動作、「方向転換」を体に覚えさせるためにタニラダーが良いという話を聞き、話を伺ってみました。
◆鮮やかに相手を抜き去ってみたくないか?
密集地帯でボールを受けても、素早い方向転換を繰り返すことができたら…
ボールを持った相手より早く、相手の進む方向に方向転換することができたら…
お子さんのサッカーの可能性はもっと広がると思いませんか?
現在の日本のストロングポイントの中に、「素早い方向転換動作」があげられています。素早い方向転換をすることによって相手のマークを外し、自由になることができるからです。
逆に、どうしてもドリブルで抜けない相手は自分よりも「方向転換動作」が速いのです。自分がボールを持っている場合、こちらに動こう、という命令が脳から足に届くのは自分のほうが速いはず。相手のほうが遅く動き出すはずです。それなのに追いつかれてしまうというのは、動きを読まれているためだけではありません。こちらの動きを読み取ってから動いてなお、相手のほうが方向転換動作が速いということです。
方向転換は何と密接に反応しているのか調べた論文にはこう書いてあります。
「優れた方向転換能力には方向転換時 の接地時間が影響を及ぼしていることが考えられ, この接地時間の差が front-step cutting と back-step cutting のパフォーマンスの差異を生じさせている 一因であることが考えられた.」
引用:サッカー選手における後方への方向転換能力に関する研究
方向転換時に地面と足がくっついている時間、すなわち「接地時間」が短いほうが方向転換が速く行われ、長いほうが方向転換がゆっくり行われるため相手が動きに追いつきやすいということです。

◆香川真司選手も行っている方向転換のトレーニング
この方向転換のスピードを高めるトレーニングとして、「タニラダー」が非常に注目されています。Jリーグで10チーム以上がこのトレーニングを導入し、あの香川真司選手も自主トレなどで愛用しており、育成年代においても15,000人以上の選手が活用しています。
接地時間を短くすることにどうタニラダーは影響するのでしょうか?
タニラダーの企画・開発者であり、20年以上Jリーグのフィジカルコーチとして活躍している谷真一郎コーチ(ヴァンフォーレ甲府)にお話を伺いました。
谷コーチ
『トレーニングではなく、サッカーに必要な動きとは何かを分析して設計された「ラン系(走り)」「ツイスト系(捻転)」「ジャンプ系」といったトレーニングを行います。』
このうち、ツイスト系(捻転)、ジャンプ系という動きが「方向転換動作」に密接に関係してきます。そして、タニラダーは最大の特徴として、これらの動きを「膝をロック」した状態で行います。
谷コーチ
『「膝をロックする」というところがポイントになります。
膝を進行方向に向けたままだと、屈曲して動作の溜めができたり、足が滑りやすくなったりします。
そのため、下半身を半身にして膝をロックすることで時間をロスすることなく、次の動作へ移ることができるようになります。』
方向転換の中でも一番体の重心のコントロールが難しいといわれているのは後方への方向転換動作です。よほど体幹がしっかりしていないとここで瞬発力を発揮することができず、体軸が大きくぶれるのに合わせてバランスも崩れてしまい、早く動けなくなります。膝をロックしておくことにより、下半身がしっかりと安定し、軸がずれずに動くことができるようになります。
◆方向転換は足の速さとも大いに関係がある

いろいろな国のアマチュアサッカー選手とプロサッカー選手を比べた場合、こんなデータが出ています。
走力の場合(プロサッカー選手がアマチュアサッカー選手よりも速かったた区間)
フランス…30mまで
ドイツ…30mまで
イギリス…40mまで
これ以上距離が延びるとアマチュア選手がプロ選手よりもタイムが上がることも珍しくないようですが、50mよりも短い区間においては明らかにプロ選手のほうがアマチュア選手よりも速いという結果になりました。
こうした短い距離のスピードを高めるためには、スタートが非常に重要になります。サッカーの試合において止まった状態からのスタートはほとんどありません。常に動いている状態、つまり細かいステップや方向転換をしながらのスタートになります。
その際に、重要なのが「接地時間」と「地面反力」です。どれだけ接地時間を短くし、地面から大きな反力を受けて、それを推進力に変えられるかが速く動くためのカギとなります。
谷コーチ「(タニラダーの)マスのスタンスも独自のものです。
スピードアップに必要な、地面反力を最大限得られる最適な足幅「パワーポジション」を設定し、常にその足幅になるように設計されています。そのため、身長によってラダーのサイズが変わります」
タニラダーで得られるパワーポジション、膝のロックができるようになると、地面への接地時間が短くなり最大の地面反力を得ることができるようになります。やみくもに行っても、もちろん努力によって接地時間を縮めることはできるでしょう。ですが、自己流を推奨しない理由があります。それは「故障の危険性」です。
◆故障のないサッカー人生のために!
方向転換を「正しい姿勢で」行わない場合、膝が進行方向に向かったまま体をひねって、あるいは足の関節をねじって方向転換をすることになります。
膝が進行方向に向かったままだと、動作にはタメができます。膝が屈曲してしまうからです。また、足が滑りやすくなるため膝を固めた状態でブレーキをかけ、すべりながら止まる、という動作になりがちです。
研究論文にはこんなことも書いてありました。
「下肢関節への負荷の増大は,下肢関節の影響のみならず,上半身を含めた体幹の影響を受けてのことであることが推察される.つまり,体幹部の不安定性は最適な運動連鎖を妨げ, 競技パフォーマンスや傷害発生にも影響を及ぼす」
引用:サッカー選手における後方への方向転換能力に関する研究
間違った姿勢によって関節部分に負担がかかってしまうと、関節部分の故障やけがを引き起こす可能性があります。故障やけがはスポーツ選手にとって、スポーツ生命にもかかわってくる大事なことです。相手を抜き去る気持ちよさ、ピッチの中で自由になれる成功体験…タニラダーの練習は地味ですが、長くサッカーが楽しめる体をお子さんに与えてくれるはずです。
タニラダーがいまなら10%OFF!(12月20日19時まで)
詳しくはこちらから>>
参考文献