「AFC U-16女子選手権 中国2015」に出場するU-16日本女子代表の23名が参加するトレーニングキャンプが5日目を迎えました。4日目はチーム内でのトレーニングを行い、5日目はアスルクラロ沼津U-14との練習試合を行いました。
4日目 トレーニング
この日のトレーニングはアイスブレイクからスタート。一昨日、昨日とトレーニングマッチを行ったため、軽めのメニューをこなしました。午後は、サイドを起点とした攻撃のトレーニングを中心に行いました。ボールの質にこだわりながら、ゴール前のスペースを有効活用し、3人、4人と攻撃に関わります。
夕食後は、この日15歳を迎えた菅野奏音選手の誕生日を祝いました。菅野選手は、「(15歳になり)今まで以上にチームの中心としてプレーできるようになりたいです。まずは、AFC選手権で日本の勝利に貢献できるようになりたいです。」と決意を口にしました。
選手コメント
小野奈菜 選手(日テレ・メニーナ)
今日は、セットプレーや崩しをイメージしたパス練習を中心に行いました。その時の1つ1つのパスを正確に出したり、シュートもしっかりと決めきらないといけないと思いました。また、アジアのチームと戦うには、そのような1つ1つのプレーを大事にしていかないといけないと思います。もう練習の時間が少なくなってきているので、しっかり意識してやっていきたいです。また、今日の練習はコミュニケーションが、以前よりとれていたので、これからも続けていきたいです。
宝田沙織 選手(セレッソ大阪堺レディース)
今日の練習で行ったセットプレーの守備の確認、ゴール前の崩しなどは、試合で積極的に使っていきたいと思いました。夜のミーティングでは、AFCU-19女子選手権の決勝戦を見ました。皆、足がつるまで走りきっていたのですごいと思いました。私達も最後まで諦めずに戦い、優勝を勝ち取りたいと改めて思いました。これから1日1日を大切にしていきたいです。
高平美憂 選手(JFAアカデミー福島)
セットプレーの練習では、主にフリーキックのトリックプレーをしました。トリックプレーでは、どうすれば相手の逆をつけるか、味方に対してどういうボールを出したら良いのかなどを、その場その場で話し合い、改善しながら取り組みました。攻撃の崩しのトレーニングでは、パススピードを意識して取り組みました。AFC選手権はとても厳しい戦いが続くと思います。今まで行ってきたトレーニングを振り返ると、まだやれることは多いので、1回1回のトレーニングで学んだことを次のトレーニングや試合でも意識し、また新たなことにチャレンジしていきたいです。
牛島理子 選手(日ノ本学園高)
ビルドアップからシュートまでいく形のパストレーニングでは、いつもより長い距離を走るということもありましたが、ゲーム中にも運動量を増やしていきたいと思いました。守備の面では、中国や韓国、朝鮮民主主義人民共和国などのパワーやスピードがある相手を想定して、カバーや粘り強い守備などを意識して1日1日のトレーニングに取り組みたいです。
市瀬千里 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
どの練習をするにしても、アジアで通用するかを常に考えます。しかし、まだまだ甘い部分が有りますが、残り少ない時間を優勝のために、大切に使って最後は全員で笑って優勝したいです。また、支えてくれた人に恩返ししたいです。
5日目 アスルクラロ沼津U-14との練習試合
トレーニングマッチ
2015年10月31日(土) 14:30キックオフ 試合時間 90分(30分×3本)
裾野Cグラウンド(静岡県御殿場市)
U-16日本女子代表 1-1(1本目0-1、2本目1-0、3本目0-0)アスルクラロ沼津U-14
得点
13分 失点(アスルクラロ沼津U-14)
47分 三浦晴香(U-16日本女子代表)
1本目
GK:田中桃子
DF:脇阪麗奈、宝田沙織、高平美憂、金勝里央
MF:米井朋香、長野風花、菅野奏音、唐橋万結
FW:植木理子
2本目
GK:米澤萌香
DF:牛島理子、宝田沙織、小野奈菜、森中陽菜
MF:米井朋香、長野風花、菅野奏音、遠藤純
FW:植木理子、三浦晴香
3本目
GK:小暮千晶
DF:脇阪麗奈、市瀬千里、金平莉紗、小野奈菜
MF:牛島理子、米井朋香、唐橋万結、井芹夏稀
FW:高橋はな、遠藤純
マッチレポート
AFC U-16女子選手権を目前に控えるU-16日本女子代表のトレーニングキャンプは5日目を迎え、アスルクラロ沼津U-14とのトレーニングマッチ(30分×3本)を行いました。
開始早々4分、自陣でのミスから先制点を許します。同点に追いつきたい日本は、徐々に試合の主導権を握りますが、なかなかシュートで終えることが出来ません。20分、DF脇阪麗奈選手のスルーパスに反応したFW三浦晴香選手がゴール前に折り返すも合わず、0-1で1本目を終えます。
2本目。47分、右サイドMF米井穂香選手があげたクロスを相手DFがヘディングでクリア。こぼれ球を三浦選手が拾いシュート、日本は同点に追いつきます。
3本目。78分、相手DFからFW高橋はな選手がボールを奪い、右サイドをオーバーラップした脇阪選手にパス、クロスを上げるも相手DFにクリアされます。続くコーナ―キックでは、MF唐橋万結選手のクロスに高橋選手が合わせるも、惜しくもゴール左に外れます。U-16日本女子代表は最終スコアを1-1とし、トレーニングマッチを終えました。
監督・選手コメント
楠瀬直木 監督
直前合宿の最終トレーニングマッチをアスルクラロ沼津U-14と行いました。序盤から男子のスピードあるチェイシングに対して消極的になる場面が出てしまい、自陣ビルドアップのミスから先制点を許す形となりました。後半は2トップが規制をかけるポジションの修正と縦横のスライドの速さを徹底し、ボールは保持されましたが徐々に意図的にボールを奪う場面を作ることができました。前線でのボール奪取からゴールを奪い返すと何度か決定的な場面を作りましたがフィニッシュに課題が残る試合となりました。この直前合宿で出た課題を明確にして修正をし、AFC U-16女子選手権で最高のパフォーマンスが発揮できるよう準備したいと思います。
MF #19 米井朋香 選手(JFAアカデミー福島)
1本目の立ち上がりで失点してしまいましたが、2本目は、1本目で出来なかったサイドのしぼりを行い、良いスペースを作ることができました。その結果、1点を奪い返すことが出来ました。トレーニングキャンプ初日に比べ、ピッチ内でのコミュニケーションが増えましたが、もっとコミュニケーションを取りたいと思います。また、試合は90分なので、最後まで走りきれるように、食事をしっかりとって、体のケアを怠らずに行いたいです。そしてみんなで良い準備をして、初戦に臨みたいです。
FW #11 植木理子 選手(日テレ・メニーナ)
今日の試合は、チームとしてのコミュニケーションを多く取ることが大きな課題でした。試合では、ピッチ内でボールが切れた時にポジションごとに色々な場所でコーチングができていたので良かったです。また、ゲームの入りは悪かったものの、途中からではありましたが、ハードワークができていたのでよかったと思います。しかし、その反面、早い段階での失点やゴール前での受け手と出し手のアイディアが少なく、良い形が作れなかったので、チームでの共通理解を深めたいと思います。もう目の前のAFC U-16女子選手権があるので、体調管理を含め、良い準備をして臨みたいと思います。このチームで必ずアジアを優勝して、ワールドカップの切符を手に入れます。
GK #18 米澤萌香 選手(日ノ本学園高)
男子中学生は、女子とは異なるスピード、キック力があり、最初は相手のペースで自分たちはディフェンスをしている時間が長かったです。しかし、試合を行っているうちに、スピード、キック力に慣れ、自分たちのペースで試合を進めることが出来、得点をとることが出来ました。アジアでは、ほとんどのチームが、このようなスピードもあり、キック力もあると思うので、今日の反省を改善して、AFC U-16女子選手権に臨みたいと思います。
スケジュール
10月27日(火) PM トレーニング
10月28日(水) AMトレーニング /?15:30 ?トレーニングマッチ vs 神奈川大 (女子)
10月29日(木) AM/PMトレーニング /?15:30?トレーニングマッチ vs JFAアカデミー福島 (女子)
10月30日(金) AM/PM トレーニング
10月31日(土) AM/PM トレーニング
11月1日(日) AM トレーニング
11月2日(月) AM/PM トレーニング
11月3日(火) AM/PM トレーニング
AFC U-16女子選手権中国2015
11月4日(水) AM/PM トレーニング
11月5日(木) 15:00 vs ウズベキスタン (Xinhua Road Stadium)
11月6日(金) AM/PM トレーニング
11月7日(土) 15:00 vs チャイニーズ・タイペイ (Xinhua Road Stadium)
11月8日(日) AM/PM トレーニング
11月9日(月) 15:00 vs 朝鮮民主主義人民共和国 (Xinhua Road Stadium)
11月10日(火) AM/PM トレーニング
11月11日(水) AM/PM トレーニング
11月12日(木) 15:00/19:00 準決勝 (Xinhua Road Stadium)
11月13日(金) AM/PM トレーニング
11月14日(土) AM/PM トレーニング
11月15日(日) 15:00/19:00 3位決定戦/決勝 (Xinhua Road Stadium)
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