開会式まで、あと1か月を切りました。
第2弾の見どころ特集では、各校が工夫を凝らして作成したMV(モチベーションビデオ)を特集いたします。
MV(モチベーションビデオ)って何?
MVってミュージックビデオ?サッカーと何か関係ある?って思われるかもしれませんが、今回のMVはモチベーションビデオのことをさしています。
また、モチベーションビデオ(以下 MV)は、次のように定義されます。
MVとは、そのビデオを視聴する選手やチーム自体の過去のプレイ映像から成功場面のみを抽出し、音楽や文字を付加して編集作成されるビデオであり、直近の試合や競技において良いパフォーマンスを発揮するために必要とされる心理的側面をポジティブな状態に変容させることを目的として用いられるものである。
(引用:九州大学附属図書館「モチベーションビデオがスポーツ集団の集団効力感に与える影響」)
海外のトップアスリートも実践している手法で、試合前に見て気持ちを高めていきます。
こちらはFCバルセロナが2009年にチャンピオンズリーグ決勝前に観てモチベーションを高めたビデオです。
試合前のロッカールームで、故障者や出場停止でスタンドに座らざるを得ない者を含むチームの全員が揃って見てから決勝戦に臨んだそうです。
その結果、みごとマンチェスターユナイテッドを下して3年ぶり3度目の優勝を果たしました。
(参照サイト:バルサ優勝を支えた知られざる「映像」。~ペップが決勝前に施した秘策~)
(1分15秒あたりから始まります)
今年度のインターハイに出場する各校でも、それぞれに趣向を凝らしたMVを作成しているのでご紹介いたします。
青森山田高校
まず始めは、青森山田高校が第96回選手権の際に作成したMVです。
今年度のインターハイ青森県大会では、19年連続22回目の優勝を成し遂げた青森山田高校。
選手権やインターハイに出場するたびに新作MVを作成しているようなので、2018総体バージョンが披露されるのが待たれます!
習志野高校
次は、習志野高校がインターハイ千葉県大会で決勝戦に臨む際に作成したMVです。
インターハイ予選 決勝戦 モチベーションビデオです。
ご覧下さい。 pic.twitter.com/Qol9nok1QE— 習志野高校サッカー部 (@NFCtsg) 2018年6月18日
習志野高校ではインターハイ千葉県大会の試合ごとにMVを作成していました。
準決勝で前年度優勝校の流経大柏、決勝で前年度準優勝校の市立船橋を次々と撃破した原動力の一因になったことでしょう。
藤枝東高校
次は、藤枝東高校が「捲土重来」をテーマに作ったMVです。
捲土重来とは、
一度戦いに負けた者が、勢いを盛り返して、ふたたび攻めてくること。「けんどちょうらい」とも読む。「捲土」は土煙をあげるほどの激しい勢い、ようすをいう。転じて「捲土重来を期す」などといって、一度失敗した者が猛烈な意気込みでふたたびやり直すこと。
(参照サイト:コトバンク)
2017年度の選手権静岡県大会をベスト8で終えた悔しさをバネに『捲土重来』をキーワードにチーム一丸となった結果、見事今年度はインターハイ静岡県大会で優勝を飾ることができました。
米子北高校
次は、インターハイ鳥取県大会を勝ち抜いてきた米子北高校です。
この映像は2012年に作られたものですが、映像からチームワークの良さが伝わってきます。
インターハイ鳥取県大会で11年連続14回目の優勝をすることができたのは、こうしたチームワークの良さからかもしれません。
野洲高校
最後に、番外編となりますが、野洲高校のサッカー部が作った映像です。
MVとは違いますが、スポーツメーカーのCMのような華麗なテクニックが垣間見られる映像です。
今年度は残念ながら野洲高校はインターハイ滋賀県大会の準決勝で敗れてしまいましたが、現日本代表の乾選手の出身校として知られる強豪校です。
次ページでは、以下のポイントを踏まえたMVの作り方についてご説明いたします。
・テーマの定め方
・効果的なMVの素材
・注意すべき点
・編集のポイント