最近よく聞く「スポーツ格差」って何のこと?
ざっくりまとめて説明します!
このシリーズは「スポーツビジネスに興味があるけど、なんだかよくわからないことが多いので簡単に教えて欲しい」という皆様に超ざっくりスポーツビジネス界の話題用語を解説するシリーズです。
スポーツ格差って何のこと?
超ざっくりな解説
生まれ育っている環境によって与えられたスポーツのチャンスに差がある、ということです。主な環境要因は2つあり、1つは地域。もう1つは親の経済力です。
サッカーで説明します。
例えば、Jリーグがない地域に生まれた子は、小さい頃から「ホームタウンのチームを地元で応援する」という経験をすることができません。また、Jリーグの下部組織やスクールに入ることができません。
サッカーに限らず、プロスポーツがその土地にないことで、子どもたちは本物と出会うチャンスを失っています。
プロの指導者が運営するクラブが近くになければ、そのスポーツをするチャンスも失われます。これが地域の格差です。
格差はもうひとつあります。
たとえ近くにプロスポーツがなくても、親次第で遠くまで送迎してもらえたり、隣の県のプロスポーツを日常的に見に行けたり、という違いが出ます。
最近はJリーグの試合も、有料放送が増えました。これは月々お金を払ってチャンネル登録しないと見ることもできません。
これが親の経済力による格差です。
この2つの要因でスポーツから遠ざけられている子どもが増えること。これがスポーツ格差の問題点です。
スポーツ格差ってどうして最近よく聞くの?
前前から地域によるスポーツ格差は問題視されていましたが、元日本代表サッカー選手の本田圭佑さんが最近プロスポーツのない県を中心に「スポーツ格差解消を」と訴え、2月2日には自民党のスポーツ立国調査会で発表したことを報道されました。
日本、世界各国において平等な機会をという呼びかけはSDGsの実現につながる側面もあります。
スポーツ格差って解消されそう?
現時点ではまだその動きは見えません。(2022年2月)
ただ、アマチュアスポーツが声を上げ始めた動きは随所にあるため、社会的なムーブメントになる可能性は大いにあると考えられます。
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