中学生年代になって、「サッカーを続けたい!」と子どもに言われたときに、悩むのがチーム選び。
ジュニア年代で、ある程度いろんなチームを見てきた保護者だからこその悩みがあるのではないでしょうか。
サッカーチームにお子さんがいる保護者の方にアンケートを行いました。
保護者がチームを選ぶときに気にしたこととは?
アンケート日程:2021年9月
複数回答可としてジュニアユースチームに属していた経験を持つ小学生~大学生保護者20名に実施
9割の保護者が「自宅から練習場への距離」を重視
「お子さんのチーム選びの際、どんなところに注目したか?」というテーマのアンケート結果です。
50%以上の項目を抜き出してみました。
「子どもの意思」 85%
「チームのレベルが子どもにあっているか(試合に出られそうか)」 60%
「体験時の雰囲気」 55%
「チーム理念やコーチの考え方」 55%
「コーチの指導の仕方」 50%
「勉強との両立」 50%
「自宅から練習場への距離」「子どもの意思」が1位、2位となりました。
中学からは保護者のサポートなしで練習場に通えるようにしてほしい、最終決定は子どもの意思を尊重して何があってもやり切って欲しいという、お子さんの自立をサポートしたいという保護者の思いが感じられます。
50%を超える項目からは、雰囲気や指導法などチームに関する情報を知りたいという思いが見えてきます。
また、中学からは学業との両立が課題と思っている保護者が半数いることが分かります。
みんながこだわる「子どもの意見」と「体験時の雰囲気」
上記のアンケートに参加してもらった中から、今まさにクラブ選びの真っ只中の6年生のお子さんをお持ちの方と既に経験した中学生のお子さんをお持ちの方4人の方に個別アンケートを行いました。
特に気になった5項目を選んでもらい、優先度の割合をグラフにしています。
4人全員が選んでいる「子どもの意見」と「体験時の雰囲気」に着目してみました。
進路方針として「この二つは外せない」ということが見えると同時に、チームの雰囲気が自分に合っているかどうか、続けていけそうかどうかを考え、最後はお子さんが自分で決められるように導きたいという親心が見えてきます。
体験会で見ておきたいポイント
円グラフにご協力頂いた4人の方に、具体的な質問をしてみました。
どんな意見が出たのか、見てみましょう。
質問1:自宅までの距離の許容範囲は?
保護者の回答
・公共交通機関で片道1時間以内
・徒歩または自転車で片道30分以内
・車での送迎で30分以内
交通手段に問わず、60分以上かかるところはみなさん避けているようです。
中学生が一人で行動することを考えると、移動時間は外せないポイントと言えそうです。
質問2:体験会に行くチームはどのように決めましたか?
保護者の回答
・自宅から近いか、一人で通えそうか
・口コミで評判がよかったところ
・ジュニアユースの所属しているリーグから
ここでも自宅からの距離という意見が出ました。
「口コミでの評判」を気にする方も。
HPや体験だけでは見えない部分についての情報はやはり気になりますね。
信頼できる保護者の方にお話を聞いてみると良さそうです。
所属リーグを調べれば、チームのレベルが見えてきますね。
自分がプレーしたいレベルにあっているかどうかを客観的に判断するための指標になります。
質問3:体験会はいつ行きましたか?何チーム行きましたか?
保護者の回答
・夏休み(7月〜8月)を利用して、3チームほど見に行った。
・夏休みに2チーム、9月〜12月で3チーム見に行った。
・気になるチームはすべて見ようと思い、6チーム見に行った。
皆さんの回答から、夏には動き出し、年内には決めたいという心理が見えました。
中には1月〜3月にも体験に行かれた方がいましたが、一般的に定員を超えたら入団締め切りになるチームが多いです。
入団締切をチームに確認しておきましょう。
質問4:体験会では、どのようなことを気にしてみていましたか?
保護者の回答
・コーチの指導方法、声掛けの仕方は気にして見るようにした。
・どの練習にどのくらい時間を割き、ゲームは何分行うかなど、練習の時間配分をチェックした。
・他の体験生がどのくらい上手いか、足が速い子などがいるかを見た。
・在籍している先輩方の練習中、オフザピッチの様子を見た。
指導法、声掛けからは、お子さんのタイプに合うコーチかどうかが分かるかもしれません。
体験会の時間配分からは、チームが効率良くレベルアップを目指している、選手達が無駄なく動いているかが見えてきそうです。
切磋琢磨できる仲間がいるか、お手本となる先輩がいるかもチーム選びの基準となりそうです。
質問5:どこに注意して試合を見ましたか?
保護者の回答
・応援している保護者の応援マナーなどを気にした。
・体験練習とコーチの声掛けの仕方や指導方法に差がないかを見た。
・試合中の選手たちの声掛けの様子。
・チームの戦術や、ベンチワークなどをチェックした。
・ベンチ外の選手のサポート体制や態度、選手たちのオフザピッチの様子を見た。
試合に出ている選手のプレーだけではなく、観客席やベンチの選手の態度、保護者の応援マナーを見るという回答がありました。
体験会では見られない、コーチの声掛けや、選手達の様子を見ることで、お子さんの入団後のことをイメージ出来るかもしれません。
質問6:入団してからはどんなことが心配ですか?
保護者の回答
・子ども同士の人間関係がうまく行くか。
・保護者の人間関係も気になります。
・コーチと子どもの相性。
・子どもが試合に出られるかどうか。
子ども同士、保護者同士、コーチと子ども。人間関係を気にされているのが伺えます。
気の合う人がいるのか、上手く付き合えるのかどうか、心配事もあると思います。
試合に出られるかどうかは、多くの保護者が気にされています。
レギュラー入りを目指して頑張れるかどうか、お子さんに強い意志があるかを確認したいところだと思います。
これがおススメ!
先輩保護者のアドバイス
「体験会でこれをしておいて良かった!」
「入団してからこんなことで悩んだ・・・」
今回、アンケートにご協力頂いた4人の保護者の方々から、体験会で聞いておいた方がよいこと、入ってからのことなど、色々なご意見を伺いましたのでご紹介します。
体験会では直接質問してみよう
分からないことは、コーチに直接質問しに行く方が良いと思いました。
選手に対する見方、サッカーに対する姿勢などのお話が聞けておすすめです。
体験に行った5チーム全てに同じ質問をしてみました。
コーチの考え方を比較出来てよい判断材料になりました。
何人くらい入りそうか?をチェック
どのくらいの人数が入団しそうなのか?ということをチェックした方が良いと思います。
ジュニア年代、人数が少なく、GKもいないチームで苦労した分、ジュニアユースでは思いっきりサッカーができる環境にしてあげたいと思い、人数の多さは重要視しました。
費用について調べておこう
練習会場が体験会の会場だけではなかったので、ほかの会場への交通手段や所要時間を調べました。
日帰り遠征の頻度や交通手段、チームバスの有無やその費用などコーチに聞いておいてよかったと思います。
入団説明会で合宿の回数や、予算も聞けたことはとても良かったです。
ユニフォームや備品などもどこまでそろえるのか、いくらかかるのか、など、年間を通してかかる費用はしっかり把握しておいた方が良いと思います。
保護者同士の連携は取れそう?
子どもがチームに上手くなじめたとしても、人の集まる所では、色々起こります。
チームの問題は連帯責任となることもあります。
コーチに相談しやすいかどうか、先輩保護者の方に事前に聞いておく方が良いです。
中学になると小学校年代の様に毎回試合に行くこともないので、保護者の雰囲気がつかみづらかったです。
保護者の情報交換ができる場があると、助かることが多いので、説明会の時などに保護者間で話しておくと良いと思います。
ご家庭のサポート体制は意志の統一を
子どもとの話し合いも大事ですが、夫婦、家族で進路方針を統一することも大事です。
ここなら大丈夫と決めたチームでも問題は起こりますし、思っていたのと違うということもあるでしょう。
どちらかが納得していないとなると、問題が起きた時に、相談しにくくなると思います。
編集後記
ジュニアユースのチーム選びは、サッカーを続けていくうえでの大きな関門の1つです。
親子、家族で話あう機会を持つことは、今後の糧になると思います。
出来ることなら、家族で話した内容を簡単にメモしておくことをお勧めします。
希望のチームとの出逢いがあることを願っています。
今週のニュース
こんな記事も読まれています
車いすで鑑賞⁈パラアスリートの超絶プレーを実感できるパラスポーツ特別展『やさしくないミュージアム』開催!
「THE NORTH FACE」から環境配慮型のランニングウエアシリーズ「Free Run」発売 ≪走りを楽しむ全てのランナーへ≫
LEAVE A REPLY