新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、3月末から5月にかけて学校の休校、飲食店の短縮営業、さらにスポーツ関連の店舗は休業を余儀なくされ、これまであたり前に通っていたスポーツジムやパーソナルトレーニングなどの運動習慣も一気にストップしてしまうという事態となりました。
ではコロナ自粛期間中、スポーツチームの監督やコーチなどは、選手たちにどのような対応をとっていたのでしょうか?
ここにきて更に注目されているオンラインの活用術や、活動自粛中に実際に行っていたチームによるオンライントレーニングなどの紹介、またオンラインを使用する上での注意点など、秋にもくるのでは?と言われている「コロナ第2波」に備えておきたいことを簡単にまとめました。
【アンケート調査】自粛期間中に約9割が自主トレをしていた!
Q1.活動自粛中のトレーニングについてチームからなにかアクションはありましたか?
A. 「ONE TAP SPORTS(ワンタップスポーツ)」を利用している人の約9割のチームがなんらかの形でトレーニングを継続して行っていたと答えており、多くのチームがオンラインでの合同トレーニングを取り入れていることがわかりました。
37.3%…トレーニング内容について
21.9%…全選手が同じ練習メニュー
10.1%…各選手に個別練習
20.7%…その他
【内訳】
・行ってほしい練習内容についてプリントを作成して配布
◎Zoomによるオンライントレーニング指導
◎選手考案のメニューを動画共有し合った
・共通メニューと、リハビリ選手と希望選手へ個別でメニュー提供 など
Q2.活動自粛期間中のトレーニング量はどうでしたか?
A.上記で約9割の選手がなんらかの形でトレーニングをしていた、と答えたアンケートの中で、数字にして86%の選手でトレーニング量が減ったと答えました。
円グラフからもわかるように、かなり減った…68.6%、少し減った…17.3%と9割の選手がトレーニングはしていたけれど、大部分の選手が練習の強度は上げられなかったと感じているようです。
首都圏や大都市を中心にまたじわじわと増えているコロナウイルスの影響で、またいつ自粛期間がきてもいいように、チーム指導者や運営をしている側は自チームの選手の練習強度を保ちつつ、トレーニングを如何に継続させるかを今から考えていくことが求められます。
スポーツ選手のための体調・コンディション管理ソフト「ONE TAP SPORTS」のアンケートでは、活動自粛中のトレーニング内容や計画の工夫についての質問に、動画をうまく取り入れながら活動していたと答える選手が多かったこともわかりました。
<活動自粛中のトレーニング内容や計画の工夫についてどう考えていたか>
・GPSによるランニングデータの把握
・生活リズムの大切さを伝えた
◎できる限りオンラインで一緒に行うようにした
・トレーニング負荷の向上より、コンディション維持を重視し「飽きない工夫」を行っていた
◎オンラインで、普段はできない細かい動きやスキルの指導
◎こまめにミーティングを行い選手たちのモチベーション低下を極力抑えた
◎自宅で自重を利用してできるトレーニング動画などを共有した など
※調査詳細は記事下にあります
【実践】いろんなチームのオンライン動画を見てみた!
オンラインではやはり多人数で使いがってのいいZOOMやLINEを使った取り組みが多く見られましたが、チーム独自にコーチなどが練習メニューを提案して動画にアップしているところもありました。みなさんそれぞれ選手に飽きさせないように工夫していることがうかがえます。
チームはWebex @Cisco を使い、オンライントレーニングを実施しています💪この模様は今夜24:30~フジテレビ 『FNN Live News α』でも放送予定📺
さて、大自然の中でトレーニングしている選手は誰でしょう❓#fmarinos #stayathome #stayhomestaysafe pic.twitter.com/OUrq5QKz9i
— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) April 13, 2020
stay Home!
zoomを使った在宅トレーニングを、荻原フィジカルコーチの指導の下行っています。現在在宅での個人トレーニングのみですが、こうしてみんな繋がっています!トレーニングの例です。皆さんもやって見てください! pic.twitter.com/eBQ54mWvCb— 九州産業大学体育会サッカー部【公式】 (@93univ_soccer) April 14, 2020
ライバルに差をつけろ!!
アウトサイドを自由自在に!活動自粛中に家で行える個人練習メニュー⚽
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蹴り方を工夫するだけで獲得できる技術は変わる!何回できるかな!?
#うちで過ごそう
#PrassovoFC
#スポンサー募集中Prassovo FCさんの投稿 2020年4月15日水曜日
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GLOBAL SPORTS MANAGEMENT TAKADAコーチによるサッカーブログ
今夜はGKオンライントレーニングin埼玉でした!
本日も沢山のゴールキーパー選手と指導者の皆様にご参加頂きました!参加頂いた皆様ありがとうございました!
第2回のテーマは【キャッチング】
オンライントレーニングでは座学をメインにおいていて、映像を見て、良い動画と悪い動作を選手たちとディスカッションしながら分析しています。
映像見て、頭で考えてプレーを理解して答えを出す。分析ってサッカー選手にとってめちゃくちゃ大事です。
海外のクラブでは練習をビデオに撮ってたりするので、それを練習前にみんなで見て、テーマとなってるポイント理解したりします。
視覚的に自分のプレーを見ると出来てたと思っていたことが意外とできていなくて、自分のプレーの修正には映像を撮るが近道となる場合もあります。
グランドで学ぶだけがサッカーの練習じゃないんで座学もめちゃくちゃ大事。
選手たちと話してると、そんなところを見てるんだなぁと色々と発見があり楽しいです。
ゴールキーパーもフィールドも親御さんからオンラインでの分析授業の評価が意外にも高いので毎回緊張します 笑笑
親子で楽しく学んでもらえたら嬉しい限りです!
さぁ明日は一般向けのオンラインGKトレーニングがスタートします!明日も頑張っていきます!
昨日はサッカーのデータ分析の専門家の方をお招きし、ジュニアユースチームでゲーム分析オンライン講座を実施⚽
今回はJリーグの映像を用いながら、サッカーの目的やポジションについて勉強しました📝改めて座学でサッカーを勉強するという非常に貴重な機会でしたし、身体のトレーニングはもちろんのこと、このような講座形式のトレーニングもこれからどんどん進めていきます✨
今できる事を続けていきましょう‼👍
参照サイト:PUENTE FC
他にはドリブルデザイナー 岡部 将和氏が、note※を利用してオンライントレーニングを有料配信するなんていうものもやっていました。
★定期購読 岡部将和ドリブルnote (毎週更新)
※noteは、写真、図解、漫画、小説、動画、音楽など、さまざまな創作活動に合わせて使える、5つの形式の記事をつくることができる機能です。
オンラインを使用する際の注意点
最後にトレーニングや座学などでオンラインを使用する際に、トラブルに巻き込まれないための注意点を確認しましょう。
スマートフォンを安心・安全に使うために情報セキュリティ対策をしましょう
情報セキュリティ対策を行っていないと、思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。利用の際は、「スマートフォン情報セキュリティ3か条」と、大切な情報を守るための「スマートフォン プライバシー ガイド」を踏まえて、しっかりと対策を行いましょう。
1.スマートフォンでもウイルス感染や架空請求被害の危険
2.「スマートフォン情報セキュリティ3か条」を守りましょう
3.利用者が注意すべき「スマートフォン プライバシー ガイド」
引用/参照サイト:政府広報オンライン
■参照調査概要
調査対象:ONE TAP SPORTSご利用中チーム(医療機関含む)のチーム管理者
調査期間:2020年6月19日(金)~6月25日(木)
調査方法:対象チームにメール配信を行い、アンケートフォームを利用してWeb調査を行った
有効回答数:156チーム
※上記アンケート回答および上記期間中のONE TAP SPORTS利用データから抽出してリポートを作成
■ONE TAP SPORTSとは
ONE TAP SPORTSは、2012年にサービス提供を開始して以来、ラグビー日本代表をはじめとするトップスポーツのチームから学校の部活動に至るまで、幅広くスポーツ選手のためのコンディション管理ができる機能。
編集後記
コロナ禍の中で「withコロナ」として生活していく上では、ネットなどのオンラインとは今後切っても切り離せない環境になっていきます。指導者の皆様もぜひ面倒くさがらず、どうぞもっと気軽に、周りを取り込んで楽しく活用していってほしいと思います。
引用/参照サイト:PR TIMES
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