近年、私たちの生活の中にAI(人工知能)がものすごいスピードで浸透してきていることは皆さん、感じていることと思います。
今では人が普通に話す言葉を理解できるだけではなく、個人の嗜好まで予測できるようです。日常生活や職場、チームの運営にもAIが人に代わって働く場面が増えてくるかもしれませんね。
チーム運営をしている指導者のみなさんも、いずれAIの導入が不可欠になるかもしれません。現時点で、一般の方にAIはどのように受け止められているのか、スポーツシーンでの活用方法についてまとめました。
AIは味方?!
ディップ株式会社 の運営する人工知能専門メディアAINOWは、「社会人2,000人に聞いた、人工知能って敵?味方?調査」を実施しました。
その結果、46%が味方、12%が敵だとイメージしていることがわかりました。AIという新しいものに対して、もっと拒否反応が強いのではと思っていたのですが、意外と好意的に受け入れられているようです。
同じくAINOWの調査結果ですが、社会人2,000人に「自分の職業が人工知能(AI)により淘汰されると思うか」という質問に51%が思わないと答えています。
スポーツの世界ではどうでしょう。
株式会社ジャストシステムが運営するマーケティングリサーチ情報サイトによるとAIやロボットに置きかわって欲しくない職業の1位は「プロ野球選手」でした。
反対に置きかわってほしい割合が大きかった職業に「審判」があげられています。サッカーのファウルの判定やフィギュアスケートの採点など、AIを活用することによってより客観的な判断ができるようになるかもしれません。
チーム運営に必要なこと
チーム運営にはコミュニケーション能力、人材育成や管理のスキルが必要です。
また、業務効率化や生産性の向上を目指すことはとても重要です。
この中で、AIが得意なことってなんでしょう?
- 1.単純労働
- 2.データの処理スピードと正確性
- 3.共通点を見つける
AIは大量のデータから選手のプレーを分析したり、うまくなるための対策をたてるのに役立つかもしれません。
また、試合結果やチームの成績などから試合の勝敗や対戦相手の動きを予想するのはとても得意なようです。
スポーツ業界のAI
オリンピック間近のスポーツ業界ではさまざまな分野にAIが活用されています。
「日本女子バレーのIT活用は、世界で見ても1、2を争うレベルで進んでいる」
08~16年の五輪で日本女子バレー代表チームの専属アナリストを務めた渡辺啓太さん(日本スポーツアナリスト協会代表理事、日本バレーボール協会 ハイパフォーマンス戦略担当)
参照:IT media NEWS
日本女子バレー代表チームは「ブロックマシン」と呼ばれるロボットを導入し、世界のトッププレイヤーレベルを想定した練習をしています。
プロテニスの試合では「ホークアイ」という機械でボールの落下点を判断しています。
富士通の女子バスケチーム「レッドウェーブ」では8台のカメラとAIで試合中の全選手のフォーメーションやシュートを記録し、分析しています。
サッカーではサッカーに特化した戦術・分析支援アナリティクスツール「PitchBrain(ピッチ・ブレイン)」が開発されました。
プロ野球解説には「ZUNOさん(ズノさん)」が開発され注目を集めています。
参照:Ledge.ai
これからのチーム運営
これから10年後、20年後、AIは今よりも私たちの生活の中に入り込んでくることでしょう。車の自動運転は当たり前になってくるでしょうし、家事労働はもっと楽になっているはずです。
チーム運営も選手ごとの最適なアドバイスや有望な新人のスカウトなどに、より緻密な面が求められてくるかもしれません。
AIの高精度な分析や予測する能力は、今よりも身近なところで私たちの助けになってくれるはずです。
編集後記
どちらかというとAIに対しては否定的なイメージを持っていました。でも、利用の仕方によってはとても便利で夢のあるものみたいです。この先のスポーツシーンが楽しみです。
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