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イマドキのスポーツ系習い事に求めるもの、求められるものとは?~はじめての習い事を通して考える~

はじめての習い事はいつ何を習ったのか、始めるきっかけ、習いたくなるフレーズについてまとめました。
最近では多岐に渡る習い事がある中、年代別で上位にランクインしたスポーツ系習い事は、何と共通のものでした。
多くの子どもが習い始める時期が「プレ・ゴールデンエイジ」と合致します。様々なスポーツでたくさん運動することの有効性についても取り上げてみました。

はじめての習い事は若い世代ほど小学校入学前に始め、スポーツ系ではスイミングがほぼ全年代でランクイン!

若い世代ほど小学校入学前に習い事を始めるケースが多く、全世代通して過半数が小学校低学年までには何らかの習い事を始めています。
世代を問わず、子どもの頃に何かしらの習い事をしていることがわかります。

はじめての習い事についてスポーツ系の習い事をピックアップすると、スイミングがほぼ全世代を通して男女ともランクインしています。
また、男子ではサッカー・フットサル、野球といったチームプレーの競技がランクイン、10代女性ではバレエをはじめとしたダンスが10位以内にランクインしているのが特徴的です。

スポーツ系の習い事を始めるきっかけは?

スポーツ系では男女とも水泳(スイミング)が1位(総合1位)、男子4位(総合7位)にサッカー、男子5位(総合6位)に体操・新体操がランクイン、その他には総合9位にダンス、総合10位にテニスがランクインしました。

年代別で上位にランクインしている「スイミング」、「サッカー・フットサル」「野球」などのチームプレイ競技、「ダンス」の3つについて、どういう理由で習い始めているのかに迫ります。

スイミング

どの世代でも体育の授業に水泳はあり、切実な要望として「学校の水泳の授業で困らないように」という理由が世代間を越えてあると思われます。
もちろん、「水泳選手になってほしい」という理由もあるとは思いますが、それよりも「基礎体力向上」「怪我の少ないスポーツ」「精神面での成長」を期待している親が多いようです。

サッカー・フットサル、野球

世代によらず、憧れの選手のように「サッカー選手になりたい!」「プロ野球選手になる!!」という理由で習い始めることもありますが、「運動神経を高める」「チームプレーを通じて協調性やマナーを身につけてほしい」といった親からの期待が大きいと思われます。
また、兄弟や友達がやっていて「楽しそうだからやってみたい!」という、子どもの意向で始めることも多いです。ボール1つでリフティングやキャッチボールを手軽に始められます。

ダンス

平成20年から中学校においてダンスは必須科目になっています。
ダンスはヒップホップ、チアダンス、バレエ、フラダンス、日本舞踊などと多岐に渡りますが、全てのダンスの基礎となるバレエでは、「美しい姿勢や所作を身につけてほしい」「わが子が華やかな衣装を着て、優雅にステージで踊る姿を夢見る」という親の願いが込められています。
何よりも「踊って楽しい!」「私も踊ってみたい!」と感じた子ども自身の意向によって習い始めることが多いです。

習い始めるきっかけは親の意向?子どもの意向?

親の意向が約6割で、以下の理由によるものです。
1位:「体力づくり・運動能力向上のため」17.3%
2位:「子どもの可能性を伸ばしたいから」15.7%
3位:「子どもの好きなこと・得意なことを増やしたいから」9.7%
子どもの意向は約4割で、以下のようなきっかけとなっています。
1位:「 兄弟・姉妹が習っているから」9.6%
2位:「その分野が好きだから 」7.3%
3位 :「友達が習っているから」6.2%

特筆すべきは、水泳(スイミング)では7割が親の意向で習い始めているのに対し、ダンスやサッカーは6割弱の子どもが自分の意向で習い始め、親が子どもに習わせたい習い事と子どもが興味を持つ習い事は異なる傾向があるということです。

スイミング、サッカー、ダンスを習いたくなるフレーズとは?

子どもの習い事を始めるにあたって、親が気になっていること、二の足を踏んでいるデメリットを取り除き、メリットを最大限に発信できれば、きっと親御さんの背中を押すことができるでしょう。

習い事を始めることの多い小学校低学年までの年代「プレ・ゴールデンエイジ」に、様々なスポーツや運動することの大切さを伝えるフレーズも記載しました。
指導者のみなさんの参考になれば幸いです。

スイミング

メリット・期待
・泳ぎが得意になる。水を怖がらなくなる。

・心肺機能向上。バランスよく体力をつけられる。風邪をひきにくくなる。
・精神的に強くなる。達成感を味わえる。
・空間認識能力を鍛えられる。頭の発達にも非常に良い効果がある。
・集中力がつく。東京大学の学生の約6割も幼少期にスイミングを経験、効果を実感
・集団行動でのルールやマナーを学び、連帯感や協調性などの社会性が身につく。
怪我をしにくいスポーツ。幅広い世代でできる生涯スポーツ。
・家での練習や宿題がない、レッスン時間だけで完結する習い事。
・用具代があまりかからない。習い事や大会に付き添う保護者の負担が少ない。

デメリット・心配事
・民間スクールでは月謝が他の習い事より高め。
カリキュラムがしっかり作られているかどうか?保護者に開示しているかどうか?
・指導方針やクラスの雰囲気がわからない。我が子がついていけるかわからない。
・大きくなったら一人で通うことができるか?送迎バスのルートや頻度、料金が不明。
・振替レッスンの有無、条件がわからない。

【フレーズ例】
泳げるようになるだけではない「スイミング」!

心肺機能を鍛えて風邪をひきにくくなる、怪我をしにくいスポーツです。
東京大学の学生の約6割も幼少期にスイミングを経験、集中力がつくなどの効果を実感!

サッカー

メリット・期待
・基礎体力がつき、運動神経を鍛える。

・チームプレーを通じて協調性やマナーが身につく。
・練習場所が近くにあるので、一人で通える(スポーツ少年団)。
・月謝が安い(スポーツ少年団)。
選手登録を行い、大会や対外試合が多い(スポーツ少年団、クラブチーム)。
・校区が同じなので顔見知りが多い(スポーツ少年団)。

当番や見守りの必要がない(スクール)。送迎や見守りの当番が少ない(クラブチーム)。
・専門的なコーチがいて、プロサッカー選手育成のカリキュラムがある(クラブチーム)。
・J下部組織は特に施設が充実(クラブチーム)。

デメリット・心配事
・大会や対外試合の送迎や運営の当番など、保護者の負担が多い(スポーツ少年団)。
→我が子の成長を間近で見届けられるチャンスと捉えたらどうか?
教室の位置づけなので、対外試合や選手登録をしないところが多い(スクール)。
月謝は高め(スクール・クラブチーム)。遠征や合宿があり、金銭面で親の負担が大きい(クラブチーム)。
・開催場所が限られている(クラブチーム)。
・セレクション(入団試験)があり入れない場合有り(クラブチーム)。
・レベルが高くレギュラー争いが激しい。ついていけるか心配(クラブチーム)。

このフレーズ例は、初めてサッカーを始める際に身近なスポーツ少年団をターゲットにしました。

【フレーズ例】
サッカーを通して、協調性やマナーが身につく!
我が子の一番のサポーターとして、我が子の成長を間近で実感しませんか?

ダンス

メリット・期待
・バランス良く身体能力が鍛えられる。体幹が鍛えられる
・身のこなしが美しくなる、姿勢がよくなる(特にバレエ)。
・協調性や社交性を身に付く。礼儀が身につく。
・「見る力」や「聞く力」など観察力が鍛えられる。リズム感がよくなる。表現力がつく。
・集中力や忍耐力が身につく。
・人前でダンスを披露することにより、度胸や自信がつく。
・親子で習える、共演できる(特にフラダンス、日本舞踊)。

デメリット・心配事
・衣装や発表会の費用が高い。
・親の協力などの負担が心配。衣装や小物作り、本番のメイクや髪結い、衣装チェンジなど、どこまで親が関わるのか、また務まるのか不安。

【フレーズ例】
ダンスは心と体の両方とも発達を促し、脳の活性化にも効果的!
仲間と一緒に憧れのステージで最高のパフォーマンスをめざそう!!

ゴールデンエイジの前段階、プレ・ゴールデンエイジ(4~9歳)に訴求するフレーズ

ゴールデンエイジとは、子供の身体能力、運動能力が著しく発達する時期のことです。
具体的には5~12歳(年長~小学6年生)の期間。
体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えることができる、一生に一度だけの貴重な年代をゴールデンエイジと呼びます。

プレ・ゴールデンエイジ(5~9歳)の特徴は「神経系の発達」
子どもの神経は5~6歳まで急激に発達し、大人の80%にまで達していることが分かります。
12歳では神経系の発達はほぼ100%で大人と同じ。(中略)
この時期にさまざまな動作を経験することで、脳が刺激され、運動神経も発達していきます。

ゴールデンエイジ(10~12歳)の特徴は「即座の習得」
「即座の習得」とは見よう見まねですぐできてしまうこと。
ゴールデンエイジ期の子どもは、初めてチャレンジする動作でも、手本を見ただけでできてしまうことがあります。
またこの時期に習得した動作(技術)は大人になっても落ちないという特徴があります。

参照サイト:Fungoal「ゴールデンエイジとは?子供の運動神経がググっと伸びる黄金の成長期」

プレ・ゴールデンエイジは4~8歳とも5~9歳とも言われていますが、小学校低学年(小学校1~2年生)までの時期は、多くの子どもがはじめての習い事を始める時期と合致します。
運動能力の基礎が形成されるこの年代に、たくさん体を動かして様々なスポーツや運動を体験することが大切です。

【フレーズ例】
「ゴールデンエイジ」とは、子供の身体能力、運動能力が著しく発達する時期。

その前段階で神経系が大人の80%まで形成される「プレ・ゴールデンエイジ(4~9歳)」に、たくさん体を動かす○○(競技名)を体験してみませんか?

参考資料・参考サイト

編集後記

子どものスポーツ系習い事について、習い始める年代やきっかけ、メリット&デメリットといろんな角度から迫りましたが、いかがでしたでしょうか?
最近では多岐に渡る習い事があるのに、上位にランクインするものはスイミング、サッカー、ダンスと私たち親世代が子どもの頃に習っていたものでした。

我が子たちはスイミング、サッカー、ダンス(フラダンス)の定番ものを小学校低学年(小学校1~2年生)までの時期に習い始め、いずれも「友だち・姉がやっているのを見て楽しそうだから(スイミング)」「たまたま横を通ったキッズサッカーが楽しそうだから(サッカー)」「リロ&スティッチのリロのように踊れるようになりたい(フラダンス)」という子どもの意向で始め、調査での多数派と同じだなぁと思ったのでした。
どれも子どもが楽しんで体験レッスンをしたことにより習い始めましたが、親としては状況がわからないことによる不安がありましたし、事前に知らなかった親のサポートがかなりありました。

あれから10年近く経って、保護者はインターネットやSNSで多くの情報を集めるようになり、発信内容やフレーズがより重要になってきているのではないでしょうか。
チーム・クラブや指導者のみなさんのより魅力的な発信の一助になりましたら幸いです。

参考・引用:PR TIMES

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