新型コロナウイルスの影響により2020年度の全国高校野球選手権大会「夏の甲子園」が中止となりました。
しかし3年生に最後の晴れ舞台をと、全国各地で甲子園の代替大会が計画されています。
「最後の夏」を完全燃焼するべく高校球児たちは既に走り出しています!
戦後初の「夏の甲子園」中止
5月20日に、日本高校野球連盟は8月10日に開幕する予定だった『第102回 全国高等学校野球選手権大会』の中止を決定しました。春の選抜大会に続いての中止は史上初です。
世間は徐々に平静を取り戻しつつあるものの、全国的にみると部活動再開の時期や規模などの格差が大きく、選手・関係者の移動・宿泊等に関しての安全対策の実施が非常に難しいこと、学業の遅れを取り戻すための土曜授業・夏休みの短縮などで日程の確保が厳しいことなどが考慮された上での苦渋の決断だったようです。
猛威を振るう新型コロナウイルスは、夢を懸命に追いかける高校生たちにも多大な影響を与えることとなりました。
代替大会の開催に向けて
そんな中、各都道府県や地区レベルでは「夏の甲子園」の代わりの大会を開催しようという動きが広がっています。
既に開催が決定したところ、これからの開催に向けて協議中のところと進捗状況は様々ですが多くの都道府県で「最後の夏」が繰り広げられそうです。
開催に際しては各県独自のレギュレーションや注意事項を設けており、3年生を中心にしたメンバー構成やコロナ対策に万全を期するものが多く見られます。
実際にはどういう方法で開催されるのか、大阪と東北の状況を調べてみました。
各県での状況
大阪
・開催期間は令和2年7月18日(土)~8月10日(祝・月)。組合せ抽選会(代理抽選)は、7月3日(金)に実施の予定。
(球場の関係で、雨天等で試合が延期になった場合でも8月10日で打ち切られる)
・無観客試合とする。ただし、試合当該チームの部員のみ入場を認める。
・開会式、閉会式ともに行わない。
・試合はトーナメント方式。
・選手登録は30名。ただし、試合当日のベンチ入りは20名。
参照サイト:大阪府高等学校野球連盟・日刊スポーツ
東北地区
地方大会に代わる独自大会が東北6県で開催された後、それぞれの優勝校による東北大会を開催する。
県境を飛び越え地区単位での大会開催は全国で初の試みとなる。
・開催期間は令和2年8月9日(日)~11日(火)の計3日間。(雨天順延を除く)
・参加校は各県代表1校、全6校。
・試合はトーナメント方式 。コールドゲーム適用・延長10回からタイブレーク方式を採用。原則無観客試合とする。
参照サイト:宮城県高等学校野球連盟
その他の取り組み
地域ごとに独自のルールを設けており、球児たちの最後の夏をバックアップしています。
・3年生の出場機会確保のため、試合ごとにメンバーの変更を認める。(千葉)
・無観客とするが、3年生の保護者は入場できる。(奈良)
・今年から導入された投手の球数制限(1週間500球)と申告敬遠を適用(多数)
・選手・関係者全員に検温と入場申請書の提出を義務付け、体温37.5度以上(平熱より1.5度以上)の場合は入場させない。(宮城)
・出場チームの登録人数とベンチ入りを、それぞれ60人と25人まで拡大する。(沖縄)
参照サイト:日刊スポーツ
最後に
私自身も高校球児だったので夏の大会が中止になる事の衝撃的な悲しさは痛いほどにわかるつもりです。
しかしたくさんの関係者の皆様の努力によって多くの都道府県で最後の大会が開催される事になりそうです。
各県、各学校ごとに事情もあり全てが平等とはいかない事もあるようですが、高校生活最後の夏をチーム一丸となって完全燃焼してくれることを願っています!
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