将来、サッカーの監督・コーチになりたいという方がネットで「サッカー 監督 年収」で調べたとします。
みつかる情報にはこのように書かれていました。
・一般的なサッカースクールの監督・コーチの場合月収は15〜17万円程度、年収は200〜300万円程度。
・Jリーグの人気クラブチームののコーチでも25歳で月給20万円位。
・2019年サッカーJリーグ監督平均年俸は5916万円。
皆さんの周囲の状況と比較してみていかがでしょうか?
おおむね当てはまっていますか?
少し違うと感じられますか?
もし当てはまるなら、日本の未来のサッカー界をささえる子ども達を育てる指導者の待遇としては低すぎるのではないでしょうか。
🍂日本のJ1監督トップクラスで1億円、1000万~2000万という監督も。
日本では、J1チームの監督であっても、年収が1000万~2000万という場合もあります。
日本のサッカー界のピラミッドの頂点にあるJ1の監督でこの金額ですから、街クラブ、少年サッカーチーム、となると更に厳しい状況にあることがうかがえます。
一方、スポーツ庁が日本にもスポーツビジネスモデルを導入しようとしているスポーツ大国アメリカでは、桁が違います。
「アメリカンフットボール」のプロリーグNFLの監督の平均年俸は平均で数億円といわれており、アマチュアである大学アメフトチームの監督でも同じくらいの水準の年俸を得ています。
収入ランキング1位のアラバマ大のニック・セイバンコーチは約8億円、2位のミシガン大のジム・ハーバウ監督も7億円の収入を得ているそうです。
日本のJリーグトップクラスの監督の年俸でさえ1億円といわれていますから、アマチュアの大学アメフトチームの監督の水準の高さが際立ちますね。
なぜ、アメリカの大学アメフト界では、指導者にこれだけの年俸を払えるのでしょうか?
それは、アメリカでは、アマチュアであったとしても、スポーツがビジネスモデルとして成立しているからです。
プロリーグNFLを支えているのは、高校・大学リーグで活躍し、スカウトされてチーム入りする選手です。
ですから、将来のプロの卵である高校・大学リーグの注目も高いです。
これらの高校・大学リーグにも放映権料を設定し、ライセンス料を取る仕組みを導入して収益をあげ、それを施設や選手・指導者に投資をしていくというモデルを確立しています。
日本ではアマチュアスポーツをお金儲けに使うのはけしからんという風潮が根強いですが、お金儲けをして何をするかというと、選手や指導者への投資ですから、結局はアマチュアスポーツ界の発展につながることなのです。
指導者の給料が上がっていくことで、アマチュアスポーツの指導者になりたいという優秀な人材が集まりやすくなり、ひいては日本のスポーツ全体が底上げされていきます。
🍂2015年に設置されたスポーツ庁が主導で、日本もスポーツビジネスの成長を後押ししています。
スポーツ庁は2015年の日本のスポーツビジネス5兆円規模から2025年には約3倍の15兆円規模への拡大を目指しています。
日本のサッカー界を支える未来の選手たちを育てる少年サッカーチームの指導者たちの地位と収入の向上も、このトレンドの中で、声をあげて取り組んでいくべきではないでしょうか。
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