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サッカーチームにおける「トリプルミッション」とは何か、ご存知ですか?1月

一般的な企業の場合、いかに「収益」を生み出すかという「資金」の追求がミッションとして行われるわけですが、それでは、サッカーチームの場合はどうなのでしょうか?

🍂サッカーチームのミッションは「勝利・育成」「普及」「資金」

日本のスポーツビジネス研究の第一人者である平田竹男氏(早稲田大学院スポーツ化学研究科教授)によると、チームのトリプルミッションは「勝利」「普及」「資金」であると述べられています。
しかし、青少年を対象としたアマチュアサッカーチームでは「勝利」を必ずしも追求するチームばかりではなく、「育成」に力を入れている場合も多いですね。
そこで、青少年のアマチュアサッカーチームのトリプルミッションは「勝利・育成」「普及」「資金」の3つと定義できるでしょう。
突き詰めてみれば、アマチュアサッカーチームというのは、このトリプルミッションを追求する活動、ということになります。
🍂トリプルミッションを具体的に説明すると?
トリプルミッションは3つが上手く循環することによってチームが発展していく礎となります。
具体的に説明しましょう。
・「勝利・育成」
こちらは、説明が不要ですね。どのチームも勝利や選手の育成を掲げて活動しているはずです。
強いチーム、育成の良いチームには人が集まり(普及)、結果資金もたくさん集まります。
・「普及」
「するスポーツ」としてチームの会員増加、メディア露出によるチームの認知向上、選手の認知向上。
「観るスポーツ」としては、大会への応援・観戦者を増やす、メディアでの露出を上げる、ルールを正しく理解してもらう、チームのファンを増やすなどが挙げられます。
チームの普及においては、特にチームを地域で認知してもらい、ファンの数を増やすことが重要だと言われています。
普及が上手くいけば、良い選手が集まり、地域からの応援も高まりますから、活動がしやすくなりますし、チーム会員が増えれば資金も増加します。
・「資金」
日本では一番置き去りにされている部分です。
「資金」は「勝利・育成」や「普及」に投資をする際に、必要不可欠なものです。
それにも関わらず、「資金」の面は選手からの月謝や年会費が頼りで、あとはチームや保護者の「ボランティア精神」で補われていることが多くないでしょうか?
しかし、それでは限界があるのです。
チームの場合、本来は「月謝や年会費」「スポンサー収入」「グッズ収入」「寄付」など、いくつかの資金源があって然るべきです。
実際、アメリカの大学スポーツはこういったいくつかの資金源を元に、「勝利」「普及」のトリプルミッションを上手く循環させて、どんどん国のスポーツ力を高めているのです。
資金が多くなれば、その分「育成」に力を入れることができます(指導者のスキルアップや自前の練習場を確保する、遠征を増やすなど)。
また大会を動画配信したり、メディアへの露出を増やすことに資金を使えばチームの「普及」にも繋げることができます。
このように、トリプルミッションは密接な関わりがあり、どれか一つが欠けると好循環は生まれません。
今の日本のアマチュアサッカーチームを取り巻く現状では、「資金」が圧倒的に不足しているため、指導者のみなさんや保護者の献身的な支えによってなんとか指導現場は回っているものの、果してこのままで良いのでしょうか。

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